2014年の訪日旅行者数、東南アジアからは軒並み過去最高を記録

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shimajiro@mobilerさんのブログ記事で知ったのですが、日本政府観光局(JNTO)が昨年一年間に日本を訪れた外国人旅行者数の統計を公開しています。

これを見ると、台湾からの旅行者が282万人と国・地域別でトップになったのがなんといっても目に付きますね。

金閣寺

東南アジアからも、データが明らかになっているタイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ベトナムの6カ国全てで過去最高の数字を記録していて、このところの日本に対する人気のほどが伺えます。

東南アジア主要国からの訪日外国人旅行者数(2014年)

国・地域名 入国者数 前年比
タイ 657,600 +45.0%
マレーシア 249,500 +41.3%
シンガポール 227,900 +20.4%
フィリピン 184,200 +70.0%
インドネシア 158,700 +16.0%
ベトナム 124,300 +47.2%

出典: 日本政府観光局(JNTO)

タイを例にして挙げると、タイの人口は6,700万人程度なので総人口比で1%程度の人が昨年日本を訪れた計算になります。逆に、昨年タイを訪れた日本人は約127万人で(関連記事)、こちらも総人口比で換算するとちょうど1%。

日本からタイに行く人とタイから日本に来る人の割合が人口比ではほぼ同数という、数年前までであれば到底考えられないような時代になっていることを改めて実感します。

実は自分も先日、タイ人の知り合いと共に大阪~京都~富士山~箱根~東京といういわゆる「ゴールデンルート」を回ってきたのですが、行く先々でアジアからの旅行者の姿を目にし、特に大阪城では周りの9割以上が外国人という状況も経験しました。

富士山

彼らたちと旅行していて気づかされたことも幾つかあり、街中でのWi-Fiスポットの少なさとレストラン・カフェなどでのメニューの英語表記の少なさには驚いていましたね。バンコクだと飲食店に入ればまずたいていフリーWi-Fiと英語メニューはあるので余計そう感じたのかもしれません。

ただしそれ以上に、日本の美しさ、人々の礼儀正しさ・親切さ、食べ物のおいしさ、各システムの正確さなどに日々感動していたようで、帰国時には、すぐにでも再訪したいと言ってくれたのでこちらもアテンドした甲斐がありました。

政府はオリンピックの開かれる2020年までに訪日外客数を2,000万人までに増やすことを目指しているようですが、現状、ホテルやガイドの不足なども含め改善・対応すべき点も多いように感じます。間違いなく日本にはそれだけの魅力が十分にあるので、早急な取り組みを期待したいですね。