シンガポールでミシュラン1つ星を獲得したバクチョーミーを食べてきました

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東南アジアで初となるミシュランガイドが発行されたシンガポールでは、屋台形式の飲食施設であるホーカー内の店舗2軒も見事1つ星を獲得しました。

今回はそのうちの一つ、ヒルストリート・タイホア・ポークヌードル(Hill Street Tai Hwa Pork Noodle)に行って、名物料理のバクチョーミー(肉脛麺)を食べてきました。

バクチョーミーというのは具に豚のそぼろを使った麺料理で、中国の潮州や福建が発祥。店名にはヒルストリートと付いていますが、これは創業時に露店を出していた場所の地名を取ったもの。現在はクロフォードレーンというかなりローカルな場所で営業しています。

最寄り駅はMRTラベンダー駅。ブギスからは比較的近いものの周囲にはこれといった名所も無く、通常であれば観光客が来るような場所ではないです。ただ、ミシュラン1つ星を獲得したことが世界中でニュースになったこともあって、今は海外からの旅行者もかなり多いとのことでした。

ヒルストリート・タイホア・ポークヌードル

店に着いた時点で並んでいたのは10人ほど。週末でしたが思ったより行列が短かったのは午後3時という時間帯もあるのかもしれません。

店頭の様子

バクチョーミーの料金は大きさによって5ドル、6ドル、8ドル、10ドルの4種類。麺は細麺・中太平打麺のどちらか、あるいはミックスというのも可能。

厨房の様子

厨房の様子

創業当時は露店でしたが、現在はHDB(公団住宅)1階部分のホーカー内に入る店舗の一つ。営業時間は午前9時30分~午後9時まで、第1・第3月曜日が定休日となっています。

ミシュラン1つ星を獲得したことを示すプレート

厨房の片隅にはミシュランガイドに掲載されたことを示すプレートが。

厨房の様子

店内で働いていたのは3人。そのうちの1人が待っている間にオーダーを取ってくれるため効率的です。今回自分はドライタイプ(汁無し)のレギュラーサイズを注文。6ドル也。

結局この時は20分ほどの待ち時間で済みました。

バクチョーミー・ドライ

具材はメインの豚のひき肉に加え、ワンタン、小魚を揚げたもの、肉団子、レバー、ロース肉、ネギなどと種類が豊富。麺のゆで加減はちょうど良く、付け合わせでくるスープもあっさりと美味。ただ、個人的には黒酢とチリを使ったソースの味付けがちょっと濃いかなという印象でした。

麺は細麺タイプ

かなりの細麺

他の店のバクチョーミーに比べ際立っておいしいかというと正直そこまでではないですが、それでも十分満足。

この店の歴史について、少し前に地元メディアのAsiaOneが詳しい記事を載せていたのでざっと紹介してみます。

AsiaOne – 6 things to know about one Michelin-starred Tai Hwa Pork Noodle

創業者であるTang Joon Teo氏がヒルストリートで潮州風のバクチョーミーを出す店を開業したのは1930年代のこと。

現在のオーナーであるタン・チャイ・セン氏(Tang Chay Seng)は創業者の息子で3人兄弟の次男。彼は14歳の時に中学校を退学し、父親と共に働き始めます。

店は1990年代にヒルストリートからマリーナスクエアに移転。さらに、2004年には現在の場所であるクロフォードレーンのホーカーに移ってきます。

店頭には各メディアで紹介された記事を掲載

その間、3人兄弟の残りの2人である長男Tung Chye Hong氏、三男Tang Chai Chye氏もそれぞれ別の麺料理店を経営。

三男が運営していたハイストリート・タイワー・ポークヌードル(High Street Tai Wah Pork Noodle)という店は、現在、彼の息子たちが跡を継ぎ、チャイナタウンのホンリムフードセンター(Hong Lim Food Centre)とシンガポール・フライヤー敷地内にあるシンガポールフードトレイル(Singapore Food Trail)で営業中。

一方、長兄の息子であるArthur Tung Yang Wee氏もラウダイホア(老大華)という店を設立し、2008年にビボシティ内のフード・リパブリックに出店。

しかし、この店の開業にあたって宣伝をする際、「かつてヒルストリートにあった有名店がビボシティに移転・・・」というような文言を使ったため、本来の後継者であるタン・チャイ・セン氏が激怒。ついには叔父VS甥という一族間の法廷争いにまで発展したトラブルもあったそう。

ジャラン・スルタンとノースブリッジロードの交差点

店からもほど近いジャラン・スルタンとノースブリッジロードとの交差点

外観はどこにでもあるようなホーカー内の小さなお店に過ぎませんが、80年の歴史とこだわりの味が自慢のバクチョーミー。シンガポールを訪れた際にはこのヒルストリート・タイホア・ポークヌードルにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

関連リンク: アジアの麺料理

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