タイ空港公社(Airport of Thailand)が各空港における2016年の旅客数統計を公表しています。
現在同公社が管理している空港はスワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、プーケット、ハジャイ、チェンラーイ(メーファールアン)の計6か所。
昨年は、タイを訪れた外国人旅行者が過去最多だったことに加え、国内線の路線数・便数などが拡大したこともあり、これら全ての空港において旅客数が2015年よりも増加。
スワンナプーム空港の年間利用者数は55,892,428人で、2006年の開業以来最多となりました。バンコクのもう一つの空港ドンムアン空港は35,203,757人で、こちらも再開港後の数字としては過去最高を記録。ただ、ドンムアン空港の場合はスワンナプーム開港前の2005年に3,900万人近い利用者があったため、これにはまだ及びません。
両空港の数字を合わせると既に9,100万人をオーバーしているわけで、1億人を突破するのも時間の問題という感じになってきましたね。
2016年のタイ主要6空港の旅客数
空港 | 総旅客数 | 2015年比 |
---|---|---|
BKK | 55,892,428 | +5.7% |
DMK | 35,203,757 | +16.5% |
HKT | 15,107,185 | +17.5% |
CNX | 9,446,320 | +12.9% |
HDY | 4,004,665 | +10.0% |
CEI | 2,038,389 | +16.8% |
注)BKKスワンナプーム、DMKドンムアン、HKTプーケット、CNXチェンマイ、HDYハジャイ、CEIチェンラーイ
また、格安航空会社を利用する旅行者の割合も依然増加していて、国際線では約28%、国内線では約67%がLCCの乗客という結果に。以下の表からもわかるように、どちらも全旅客に対するシェアは過去最高です。
6空港における国際線旅客数とLCCシェアの推移
年 | 総旅客数 | LCC旅客数 | LCCシェア |
---|---|---|---|
2010年 | 35,604,815 | 4,881,929 | 13.7% |
2011年 | 37,966,321 | 5,964,529 | 15.7% |
2012年 | 47,694,714 | 7,538,462 | 15.8% |
2013年 | 55,227,292 | 10,271,517 | 18.6% |
2014年 | 52,130,809 | 11,256,638 | 21.6% |
2015年 | 62,513,332 | 14,836,139 | 23.7% |
2016年 | 68,416,913 | 19,212,882 | 28.1% |
6空港における国内線旅客数とLCCシェアの推移
年 | 総旅客数 | LCC旅客数 | LCCシェア |
---|---|---|---|
2010年 | 21,549,308 | 9,792,165 | 45.4% |
2011年 | 24,765,695 | 12,142,563 | 49.0% |
2012年 | 28,437,557 | 14,350,912 | 50.5% |
2013年 | 33,063,538 | 17,980,725 | 54.4% |
2014年 | 38,397,519 | 24,119,282 | 62.8% |
2015年 | 47,303,672 | 31,287,500 | 66.1% |
2016年 | 53,275,831 | 35,467,617 | 66.6% |
(出典: Airports of Thailand)
旅客数が急増していることで、各空港共に混雑緩和が今後の大きな課題でしょうね。
ドンムアン空港は2015年末にターミナル2が再オープンしたことで多少状況は改善しているものの、これからも同様に増加していくとすると、さらにターミナルの拡張などが必要になってくるのではないでしょうか。
スワンナプーム空港では既存ターミナルの拡張工事が始まったほか、今年中にサテライトターミナルの建設がスタートする予定となっています。
関連記事: バンコク・スワンナプーム国際空港の拡張工事が来月スタート
バンコクの両空港に次いで利用者の多いプーケット空港では、昨年9月に新しく国際線ターミナルがオープン。ただ、代わりに現在は国内線ターミナル1が改修工事のため閉鎖となっていて、混雑が深刻化しています。