日本と東南アジアを結ぶ路線の拡大を

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昨年ANAが12年ぶりに成田―ヤンゴン線を開設し、さらに今月末からは増便・機材大型化(関連記事)するなどの動きはあるものの、まだまだ日本と東南アジア各都市を結ぶ路線は少なく感じます。

現時点で日本から東南アジアへの直行便は、バンコク、クアラルンプール、コタキナバル、シンガポール、ジャカルタ、デンパサール(バリ島)、ハノイ、ホーチミン、マニラ、セブ(マクタン島)、ヤンゴンの計11都市のみ。

都市名 就航航空会社
バンコク タイ JAL、ANA、タイ国際航空、デルタ航空、ユナイテッド航空
クアラルンプール マレーシア JAL、マレーシア航空、エアアジアX
コタキナバル マレーシア マレーシア航空
シンガポール シンガポール JAL、ANA、シンガポール航空、デルタ航空、ユナイテッド航空
ジャカルタ インドネシア JAL、ANA、ガルーダインドネシア航空
デンパサール インドネシア ガルーダインドネシア航空
ハノイ ベトナム JAL、ベトナム航空
ホーチミン ベトナム JAL、ANA、ベトナム航空、
マニラ フィリピン JAL、ANA、フィリピン航空、セブパシフィック航空、ジェットスター、ジェットスター・アジア、デルタ航空
セブ フィリピン フィリピン航空
ヤンゴン ミャンマー ANA

お隣韓国と比較してみるとその差は歴然で、日本からは直行便がなく韓国からは直行便のある東南アジアの都市を挙げてみると、以下のように結構な数になります(2013年9月現在)。

都市名 就航航空会社
ダナン ベトナム ベトナム航空、大韓航空、アシアナ航空
ヴィエンチャン ラオス ラオス国営航空、ジンエアー
シェムリアップ カンボジア スカイウイングスアジアエアラインズ、大韓航空、アシアナ航空
プノンペン カンボジア 大韓航空、アシアナ航空
クラーク フィリピン フィリピン航空、大韓航空、アシアナ航空、ジンエアー
カリボ フィリピン フィリピン航空
チェンマイ タイ 大韓航空
プーケット タイ イースター航空、大韓航空、アシアナ航空

格安航空会社に限ってみると、日本発東南アジア行きの直行便は、クアラルンプール(エアアジアX)、マニラ(ジェットスター、ジェットスター・アジア、セブパシフィック)、シンガポール(ジェットスター)の3都市しかありません。

しかもジェットスターのシンガポール―関空線は運休となることが先日発表されているので(関連リンク)、11月以降は2都市となってしまいます。

一方、韓国からは現在、バンコク、プーケット、クアラルンプール、コタキナバル、マニラ、セブ、クラーク、ヴィエンチャンへLCCでダイレクトに行くことができ、11月からはさらにシェムリアップも加わります(関連記事)。

韓国の仁川国際空港は日本を含めた他国からの乗り継ぎ需要が大きいということや、成田や羽田の発着枠・着陸料などの問題も絡んでいるのは理解できますが、やはり日本人としては日本の各空港から直接東南アジアへ行ける路線が今後増えることを是非期待したいですね。