カンボジア・プノンペンで市内を走る路線バスの運行が開始されています。
プノンペン市と日本のJICA(ジャイカ)が共同で行なっている「プノンペン都総合交通計画プロジェクト」の一環として導入されたもので、試験期間としてまずは1ヶ月間運行されるようです。
(Photo by judithbluepool)
現地英字紙のプノンペンポスト(Phnom Penh Post)などによると、ルートは市内中心部のモニボン通りを走る1路線で、36の停留所が設けられているとのこと。
カンボジア日本友好橋の西側からスタートし、ラッフルズホテル・ル・ロワイヤル、パタナックタワー、セントラルマーケット西側、バンケンコン地区などを走り、モニボン通りの南の端までを結ぶもので、走行区間は約7km。
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全部で10台のエアコンバスが使用され、運行時間は5:30~20:30まで。運賃は一律1,500リエル(約40円)となっています。
現在、プノンペン市内の移動手段としてはモトドップと呼ばれるバイクタクシーやトゥクトゥクを利用するのが一般的ですが、今後、より安価で安全な市民の足として路線バスが定着するのか注目ですね。
プノンペンの公共バスが導入されるのは実はこれが初めてではなく、今から十年以上前の2001年にも同じくJICAの協力を受け、数ヶ月間実施されていたとのこと。但し、この時は予算などの問題もあり、本格的な導入が見送られたようです。
今回の実験が成功すれば、今後バスの台数と路線を増やし本格的な運行を始めるということで、プノンペン市内の渋滞緩和の一助となることが期待されています。
公共交通機関のないプノンペンでは市内の移動が意外と高くつくため、我々のような外国人旅行者にとってもこのエアコンバスは利用価値がありそうですね。
プノンペン市内を走るトゥクトゥク。