現在、クアラルンプール~イポー間でのみ運行されている電車、ETS(Electric Train Service)が、来月中にもペナン島対岸のバターワースまで延伸されることになるようです。
運行中のETS車両。
スター(The Star)などマレーシア現地紙が運輸大臣の発言として報じているもので、まず7月9日に政府関係者を招いての試験運行が行われ、その後7月中に営業運転をスタートさせるとのこと。
昨年末の報道では6月中にも延伸されるということだったので、1か月程度の遅延という感じですね。
ETSによるクアラルンプール~バターワース間の所要時間は3時間台となる予定で、現状の電化されていないマレー鉄道だと最短でも6時間以上程度かかっているため大幅な時間短縮が見込まれています。
KL~バターワース間の時刻表や運賃などはまだ明らかになっていませんが、所要時間約2時間半のKL~イポー間を例にとると、現在1日10本運行され、運賃はシルバーRM25、ゴールドRM35。
電化・複線化工事は既にマレーシア最北部のパダンベザールまで完了しているらしいので、遅くとも来年中には路線がさらに延伸され、クアラルンプールからタイ国境までを最高速度160km/hのETS新型車両が駆け抜けることになりそうです。