IATA(国際航空運送協会)が2015年の航空機事故に関する統計を発表

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IATA(国際航空運送協会)が2015年の飛行機事故に関するデータを公表しています。

http://www.iata.org/pressroom/pr/Pages/2016-02-15-01.aspx

それによると、昨年の商業飛行機による事故数は68件。死亡事故に限定すると4件のみでした。

飛行機を利用した人は世界中で延べ35億人、フライト数は3,780万回あったため、事故の起こる確率は単純計算すると56万フライトに1回の割合。死亡事故については945万フライトに1回ということになります。

3月のジャーマンウイングス9525便と10月のメトロジェット9268便のケースは、原因がそれぞれ自殺とテロだったため今回の事故データからは除外されていますが、これらを含めても乗客・乗員が死亡したのは年間6件で、過去5年間では最も少なかったとのことです。

ジェット機に限ると数字はさらに向上し、100万フライト当りの事故率はわずか0.32(310万フライトに1回)。上記2例以外は昨年ジェット機による死亡事故は年間を通してゼロで、安全性の高さがはっきりしますね。

一方で、ターボプロップ機による100万フライト当りの事故率は1.29(78万フライトに1回)。数字上はジェット機の約4倍事故に遭いやすいという結果でした。但し、2014年のデータでは差は10倍あったため、これでもかなり改善したことになります。

地域別の数字も公表されていて、アフリカ(北アフリカを除く)やCIS諸国での事故率の高さが目立ちます。各地域ごとのデータ詳細や分析については以下の公式アナウンスを参照して下さい。