ポーランドのクラクフで開かれているユネスコ(UNESCO)の世界遺産委員会で、カンボジアのサンボール・プレイ・クック遺跡群が新たに世界文化遺産に登録されることが決まりました。
カンボジア国内の世界遺産はアンコール遺跡群、プレアヴィヒア寺院に次いでこれが3か所目となります。
サンボール・プレイ・クック(Sambor Prei Kuk)はシェムリアップとプノンペンのほぼ中間に位置するコンポントム州にある遺跡群で、当時はイーシャーナプラと呼ばれ真臘(しんろう、チェンラ)の都が置かれていた場所。
6世紀末~9世紀にかけてのプレ・アンコール期に建設されたもので、カンボジア国内としては現存する最古の遺跡群でもあります。
広大なエリア内はN群(北グループ)、C群(中央グループ)、S群(南グループ)と3つのグループに大別でき、小さなものを合わせると100以上の遺構が点在。レンガで造られた塔や祠堂、それら側壁に残る宮殿を描いた細かなレリーフなどが見どころとなっています。