米国連邦航空局(FAA)がマレーシアに対する航空安全評価をこれまでの「カテゴリー1」から「カテゴリー2」に引き下げることが明らかになっています。
ロイターなど主要メディアが伝えているもので、今後発表予定の同局による航空安全評価(IASA)最新版で改定されることになります。
関連リンク: U.S. aviation authority downgrades Malaysia’s air safety rating – sources
IASAはアメリカへの路線を運航(コードシェアを含む)している、または今後の運航を希望している航空会社の属する国に対して行われているもので、航空会社単位ではなく国・地域ごとに評価を決定している点が特徴。
東南アジアでは以下の6か国が対象となっていて、唯一タイのみが安全基準を満たさない「カテゴリー2」に区分され、他の5か国は安全基準に問題の無い「カテゴリー1」に属しています。
カテゴリー1
シンガポール
フィリピン(2014年4月に格上げ)
インドネシア(2016年8月に格上げ)
ベトナム(2019年2月に格上げ)
マレーシア(※カテゴリー2に格下げ予定)
カテゴリー2
タイ(2015年12月に格下げ)
カテゴリー2の評価を受けた場合、既に就航中のアメリカ路線は継続して運航することはできるものの、アメリカへの新規路線開設や増便などがコードシェア便を含め一切できなくなります。
格安航空会社のエアアジアX(AirAsia X)が関西国際空港経由でクアラルンプール~ハワイ線を運航していますが、現時点ではこれがマレーシア籍の航空会社による唯一のアメリカ路線です。