東南アジア各国、外出制限や経済活動制限を相次いで緩和

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新型コロナウイルスの新規感染者数の減少を受けて、東南アジア各国では経済・社会活動を徐々に正常化する動きが始まっています。

ベトナムのホーチミン

今週に入ってまずベトナムが外出禁止などの制限を緩和し経済活動の一部を開始したのを皮切りに、タイ、マレーシア、ラオスも相次いで来週以降の制限緩和を発表。さらに、東南アジア最多の感染者数を記録しているシンガポールでもこれまで停止されていた経済活動の一部を再開することを発表しています。



ベトナム

4月23日より社会隔離措置を緩和。経済活動も一部再開。

ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表(社会隔離措置の緩和) | 在ベトナム日本国大使館

タイ

5月3日からレストラン、市場、屋台、美容室などの営業を再開。

新型コロナウイルスに関するお知らせ(COVID-19問題解決センター(CCSA)による発表(今後の各種規制内容及び運用について)) | 在タイ日本国大使館

マレーシア

5月4日より経済活動及び社会活動を大幅に緩和。

【新型コロナウイルス】5月4日からの多くの経済活動・社会活動の再開 | 在マレーシア日本国大使館

ラオス

5月4日より通常出勤やレストランなどの営業が可能に。

新型コロナウイルス(感染防止対策の一部緩和:5月4日~17日) | 在ラオス日本国大使館

シンガポール

5月12日より飲食業の一部や美容室などの営業を再開。

Singapore to start gradual easing of circuit breaker measures as COVID-19 community cases decline

インドネシア、フィリピン、ミャンマーなどのように当面は現在の規制を継続する国はあるものの、各国共に感染は収束傾向にあるのは間違いなく徐々に明るい話題も増えてきました。

感染数の減少を受けてか、最近は東南アジア関連のニュースでもリーマンショック後によく用いられたNew Normal(ニュー・ノーマル)という単語を再び見かけるようになったのも印象的。新型コロナ発生前と後とでは世界が変わり、以前とは異なる「新たな常識」が生まれるという考えですが、これもコロナ収束後を意識したものの一つと言えそうです。

肝心の海外旅行ができるようになるまではしばらく時間はかかりそうですし、また、旅行ができるようになったとしても、これまでは当然だったものがそうではなくなり、逆に、かつては非常識だったものが常識になるといったことが今後数多く起こるのは間違いないでしょうね。