KLIA2が5月2日にオープン 但し、エアアジアの移転については未定

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クアラルンプール国際空港で建設中だった格安航空会社専用ターミナル(通称:KLIA2)が5月2日にようやく供用開始されることになりそうです。

但し、現地メディアのザ・スター(The Star)などの報道によると、エアアジアは安全・保安上の問題が解決されていないことと空港使用料が大幅に上がることから、KLIA2への移転を拒んでいるようです。

そのため、まずはセブパシフィック航空、タイガーエア、タイガーエア・マンダラ、マリンドエアの4社のみがKLIA2に移転し、今のところエアアジアグループはそのままLCCTを使うことになるとのこと。

クアラルンプール国際空港のLCCターミナル
現在使用中のLCCターミナル(LCCT)

一方で、マレーシア副運輸相が、LCCTはKLIA2開業1週間後の5月9日に閉鎖すると発言しているので、今後のエアアジア側の対応が気になります。まずは空港運営会社のマレーシア空港ホールディングス(MAHB)とエアアジアとの話し合いがもたれるようですが、どうなるのでしょうか?

現在LCCTのパッセンジャー・サービス・チャージ(PSC)、いわゆる空港税・空港使用料は32リンギットですが、KLIA2の方は倍以上の65リンギット(約2,000円)になります。

度重なる工事の遅れによる建設費の増加とオーバースペックな施設のために空港使用料が高くなるというのは、LCC利用者にとって見ると完全に本末転倒な感じがします。

マレーシア航空MH370便の件では政府や航空当局のお粗末な対応が批判の的になりましたが、今回のターミナルの移転でまた混乱するのはぜひ避けてもらいたいものですね。

エアアジアによる公式アナウンスは下記よりどうぞ。