タイ東北部のウドンターニーからバンコクまで格安航空会社のタイ・ライオンエア(Thai Lion Air)を利用しました。
同路線は今年10月に開設されたばかり。予約はそのプロモーション時にし、運賃350バーツに空港税などの諸経費が65バーツプラスされ合計415バーツでした。
タイ・ライオンエアでは15kgまでの受託手荷物は無料ということで追加費用もかかりません。タイのLCCではノックエアも同様のサービスを提供していますね。
ミニバンで10時20分頃ウドンターニー空港に到着。11時50分のフライトなので十分余裕があります。
空港ターミナル内の様子。
ウドンターニーはタイ東北部の中心都市だけあって、現在バンコク(ドンムアン、スワンナプーム)からの便が1時間に1本程度運航されています。そのため空港内も結構賑やか。
到着便案内表示。
まずはターミナル1階奥で搭乗手続きを済ませます。タイ・ライオンエアのチェックインカウンターは向かって左端の1~3番。
チェックインカウンター。時間が早かったせいもあるのか待ち時間はゼロ。
この時スーツケースの重さが17.5kgほどあり、規定の15kgをオーバーしていました。超過料金を請求されることも覚悟していましたが、結局何も言われず。スタッフの常に笑顔での対応が印象的でした。
フレンドリーなチェックインカウンターのスタッフたち。
搭乗券はぺらぺらのレシートタイプ。
時間があるので同じフロアにあるドイチャーンコーヒーでしばし休憩後、出発フロアの2階へ。保安検査を受け、待合室に入ります。
搭乗待合室。
スペース的にはそれほど広くはないのですが、とにかく椅子がびっしりと並べられ、混雑時でも座る場所に困ることはなさそう。
同時刻にノックエアが同じくドンムアン空港へ向けて出発することになっていましたが、今回は自分たちの利用するタイ・ライオンエアのほうが先に搭乗開始。
機内に入るとほぼ満席の状態。ざっと見たところでは外国人旅行者は1割程度という感じ。プーケットやチェンマイあたりの路線に比べるとローカル色がぐっと濃くなります。
機材はボーイング737-900ER型機。座席はブルーのレザーシートで3-3配列。シートピッチはエアアジアのエアバスA320などと比べると多少広いかなという程度です。いずれにしても、1時間弱のフライトなので全然気にはなりません。
窓の外に目を移すと件のノックエア機が。よく見ると設立10周年を記念した特別塗装機で、これが現在タイでは唯一無料で機内Wi-Fiを提供している機材です。
親会社のタイ国際航空同様、ノックエアも全ての機材に愛称がついていますが、これはノック・ブッサラカム(Nok Bussarakam)という名前。
ほぼ定刻どおりにドアがクローズ。離陸も非常にスムーズで順調に水平飛行に。
ノックエアとは違いタイ・ライオンエアでは水や軽食などの無料サービスはありません。まあLCCなのでこれが普通なのですが。
機内誌のLion Magと機内食メニュー。
水40バーツ、インスタントコーヒーやコーラは60バーツ。
ガパオ飯などのタイ料理メニューは130バーツ。
系列のライオンエアがインドネシアの航空会社ということでインドネシア料理のメニューが豊富なのも特徴です。
フライト中は揺れもほとんどなく、至って平穏。出発から50分後の12時40分頃には無事ドンムアン空港に着陸。
ただ、スポットが空いていなかったようで機長からその旨アナウンスが入ります。結局10分ほど誘導路で待機していました。
客室乗務員たち。制服は本家ライオンエアと同じデザインですね。
今回搭乗した機体。
タイ・ライオンエアにははじめて乗りましたが、機材も新しく、地上スタッフ・キャビンクルーなどの対応も親切でなかなか良かったです。昨年末の運航開始以来この1年で次々と路線数・便数を拡大していますし、タイのLCC業界もこれまでのタイ・エアアジアとノックエアの2強状態から3つ巴へと変化していきそうな気配もあります。
バゲージクレームには各航空会社の着陸時間が表示されていました。
インドネシアのライオンエアはどうしても安全性が問題視されますが、タイ人はそれとは別という感じであまり気にしていない様子。そういったところも受け入れられやすい理由のひとつかもしれませんね。
バンコク~ウドンターニー間はタイを代表する基幹路線で、現在、タイスマイル、バンコクエアウェイズ、タイ・エアアジア、ノックエア、タイ・ライオンエアの主要5社が路線を展開。CAPAの記事によると、提供座席数ベースではタイの国内線として5番目に多い路線とのこと。
当然価格競争も激しく、常に何かしらのプロモーションが行なわれている状況なので、料金・時間帯などを比較した上で利用することをおすすめします。