2015年は海外からの旅行者が2,000万人に迫るなど、訪日外国人(インバウンド)向けの需要は相変わらず高いようですが、宿泊施設の新たな形態としてインバウンド専用ホテルというものが登場しています。
その一つが、からくさホテル(Karaksa Hotel)チェーン。
現在、大阪と京都でそれぞれ1軒ずつのホテルを運営。さらに今後3年間で10軒、計1,500室を展開していく計画とのこと。
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インバウンドツアーを中心とした外国人旅行者向けのホテルのため、日本の大手ホテル予約サイトでは販売されていませんし、オフィスビルを改築して転用しているということもあって、地元の人でもこんなところにホテルがあったの?という感じで知らない人がほとんどだと思います。
からくさホテル大阪心斎橋Ⅰの客室。
現在、からくさホテルはフィリピンのバジェットホテルチェーンGo Hotelsと提携。フィリピン人個人旅行者の取り込みを図るために、同社公式サイト経由での予約は受け付けています。
日本政府は3月末、外国人旅行者数を2020年までに4千万人、2030年までに6千万人にするという新たな目標を掲げましたが、現状、東京、大阪、京都など国内主要都市におけるホテル不足は明らかです。
このところマンションの1室が「民泊」用に使用されるケースが話題となっていますが、からくさホテルのようにインバウンドに特化した宿泊施設というのも今後増加していくのは間違いないでしょうね。
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