カンボジアのシェムリアップ中心部にあるクメールマンション(Khmer Mansion)というホテルに泊まったので紹介します。
全22室というミニホテルですが、口コミサイトのトリップアドバイザーではシェムリアップのB&B部門で堂々の2位(2017年7月時点)にランクイン。もちろん2017年版のトラベラーズチョイスにも選出されています。
予約サイトなどではホテルであることをわかりやすくするために、クメールマンションブティックホテル(Khmer Mansion Boutique Hotel)と紹介されていることが多いですね。
この時期カンボジアは雨季のオフシーズンにあたるということもあり、1泊約5,000円(朝食付き、税・サ込み)で泊まることができました。
ロケーション
ホテルが建つのはソクサンロード沿い。大通りのシヴァタ通りから50メートルほど入った場所で、パブストリートまでは徒歩2~3分、ナイトマーケットまでも徒歩3~4分という申し分のない立地。
周辺にはマッサージ、ランドリー、スーパー、レストラン、カフェ、バーなどが建ち並び、何をするのにも非常に便利。
エントランスを一歩中に入ると、敷地内は緑に溢れています。
1階にはロビー、レセプション、レストランなど。さらに、宿泊棟に囲まれる形で屋外プールという造りになっています。
チェックインの際にウェルカムサービスがあり、ジュース、タロイモチップス、ミニサイズのケーキなどを持ってきてくれました。
それらを頂きながらホテルの特徴やサービス内容などを詳しく聞きます。
客室
今回予約していたのはアプサラダブルプールビューという部屋。割り当てられたのは2階の105号室。36平米ということで十分な広さ。
セミダブルサイズのベッド2つをくっ付けてあり幅は2メートル以上。
ベッドの上には葉っぱでゲストの名前が書いてあるという細かな演出も。おっさん一人なのでこれはこっぱずかしいだけでしたが・・・。
部屋にもウェルカムフルーツが置いてありました。
バルコニー付きというのも魅力。風に吹かれながら椅子に座ってのんびりとくつろぐのは最高でしたね。
今回泊まった部屋はプールビューというだけあってバルコニーからはプールが見渡せます。
室内のコンセントはユニバーサルタイプで日本のAタイプのものがそのまま使用可能。インテリアなどは多少安っぽいものの、値段を考えれば十分及第点。
冷蔵庫内はミニバーになっていて、アンコールビールやソフトドリンク類などが入っていました。
クローゼット内には、ガウン、セイフティーボックス、スリッパなど。
Wi-Fiがサクサクと快適に使えたのも特徴で、速度を測ってみると下り20Mpbs程度。
バスルーム
室内に比べるとバスルームはスペース的にも狭く、やや貧弱な印象。ただ、バスアメニティ類は一通り揃っています。
今回泊まった部屋にはバスタブは無くシャワーのみ。スイートやファミリータイプの部屋であればバスタブが付くようなのでこの辺はお好みで。
この時は、湯量や湯温は全く問題なかったものの水はけがイマイチでした。
朝食
ロビー横のスペースがレストラン兼朝食会場となっています。
ブッフェではなく幾つかあるメニューの中から好きなものを選ぶタイプ。
洋風の朝食セットをはじめ、カンボジア料理、お粥、麺など選択肢は10種類ほどあります。
このクラスのホテルとしては味のレベルはかなり高め。今回はアメリカンブレックファストをオーダーしましたが、しっかりとした素材と適切な調理方法で満足のいく朝食でした。
どのセットを頼んでも季節のフルーツが付いてくるのも嬉しい点。
館内の様子
サイズ的には小さいものの、周囲を緑に囲まれた雰囲気の良い屋外プールもこのホテルの魅力のひとつ。
1階の部屋からだとプールへダイレクトにアクセスすることができます。
総評
ハード面・設備的には多少物足りない点はあったものの、今回の滞在で最も心に残ったのはゲストに対するおもてなし精神の高さですね。しかも、それが全スタッフに徹底されています。高級ホテルでもないのにここまでホスピタリティの高いホテルというのもなかなか少ないのではと思います。
どのスタッフも常に気持ちの良い挨拶をしてくれますし、アンコールワット遺跡巡りから汗だくで帰ってくると冷えた水とおしぼりをさっと用意してくれたり、最後にはクロマー(カンボジア伝統の手織り布)までプレゼントしてくれたりと至れり尽くせり。
ゲストに気を配っている様子もうかがえ、「今日の朝食はいかがでしたか?」とか「我々のホテルは小規模なので至らない点もあると思いますが不便はありませんか?」などと声をかけてくれます。チェックアウト時には、「滞在中何か気になった点や不満点があったらぜひ教えて下さい」といった感じでサービスをさらに向上させようという姿勢も強く感じました。
ほとんどのスタッフがきちんとした英語を話しますし、英語ができない客に対してはカタコトながら日本語や中国語を使って一生懸命に話しかけていた姿も印象的。
当然、宿泊者による評判も良く、大手ホテル予約サイトのAgoda(アゴダ)のレビューでも9.0以上というかなりの高評価を得ています。
欠点とすれば、毎夜ホテルの隣でニューハーフショーが行われるため、午後8時半~午後10時まではうるさいということでしょうか。自分はその時間は外出していたのでどの程度の騒音のかなのかが確かめられませんでしたが、それさえ気にならなければ間違いなくおすすめのできるホテルです。
詳細・予約: クメールマンションブティックホテル(Khmer Mansion Boutique Hotel)