チェンマイからタートンまで路線バスを利用しました

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チェンマイからタートンまで路線バスを利用したのでその時の様子を紹介したいと思います。

タートン(Tha Ton, ท่าตอน)というのはチェンマイ県最北端のメーアイ郡にある山間の街で、すぐ北側はミャンマー国境という立地。

タートン行きのバスが発着するのはチェンマイ旧市街近くに位置するチャーンプアックバスターミナルです。

チャーンプアックバスターミナル
チャーンプアックバスターミナル

宿泊していたカンペーンガームホテル(Kampaeng Ngam Hotel)からソンテウをチャーターして、バスターミナルに着いたのは午前10時を少し過ぎた頃。チャーター代は50バーツ(約170円)でした。

ソンテウをチャーター

チャーンプアックというのは白象の意味で、バスターミナルにはその像も置かれています。

白象の像
白象の像

案内で確認すると、チェンマイからタートンへのバスは1日6便(5:30、7:20、9:00、11:30、13:30、15:30)。

乗車券販売窓口
乗車券販売窓口

ただ、自分が利用した日はちょうどタイの大型連休中のため本数が増便されていてイレギュラーな運行体制。次の便の出発時間は10時30分とのことでした。

タートンまでの運賃は90バーツ。所要時間は4時間を予定。

乗車券

乗車券の裏には番号が書いてあり、これが座席番号。一応座席指定制でした。

座席番号は22番
座席番号は22番

乗り込む前に売店で水のペットボトルを1本購入。10バーツ。

タートン行きの路線バス
タートン行きの路線バス

ノンエアコンバスで車内天井には扇風機付き。

車内の様子
車内の様子

内装などはだいぶくたびれていますが、シート間隔はまあ我慢できる範囲内。

座席間隔

ただ、普通であれば横4列のところに5列の席を詰め込んでいるため座席幅がすごく狭くて窮屈です。

座席

バスは定時にチャーンプアックバスターミナルを出発。幸い、車内はまだガラガラ。出発後30分くらいは交通量も多く、またバス停で何度も停車するためスピードはそれほど出せない状態が続きます。

チェンマイ市内を走行中

午前11時20分、メーテーン(แม่แตง)のバス停でかなり多くの客が乗り込み車内は満席に。その後すぐに道路は急な上り坂となり標高を上げていきます。

道路は一気に山道に

開け放しになっている窓から入って来る風は涼しく、7月の日中だというのに半袖では肌寒さを感じるほど。

正午ちょうど、チェンダーオ手前のゲーンパンタオ(แก่งปันเต๊า)という検問所で一旦停車。警官がバスの中に乗り込み、一人一人の身分証を入念にチェックしていきます。

検問所
検問所

車内は急に静かになり緊張感が漂います。自分はパスポートを提示した際、「今日どこまで行くのか」と聞かれ「タートン」と答えるとそれで特に問題は無し。ただ、後ろに座っていた小さな女の子を連れた夫婦はID不携帯のためバスから無理やり降ろされていました。

両親はひどく深刻そうな顔をしていたものの、状況が把握できないであろう3歳ぐらいの子供だけは無邪気にはしゃいでいて、その様子が一層不憫に感じました。あの3人は無事目的地にたどり着けたのでしょうか?

検問所を出発したバスは山を下り平地に出るとそこがチェンダーオ(เชียงดาว)の街。12時20分、チェンダーオバスターミナルでトイレ休憩。

チェンダーオバスターミナル
チェンダーオバスターミナル

10分後に再出発。天候は雨が降ったり止んだりを繰り返している状態。7~8分も走るとまた山道に。この辺りまで来るとバンコク周辺とは植生も随分と異なる感じがします。

チェンダーオ郡を走行中

1時間近く山道を走り、13時30分にようやく開けた土地へ。これがチャイプラカーン(ไชยปราการ)という街。チェンマイ出発からここまでちょうど3時間。

13時48分、ドーイアンカーン(ดอยอ่างขาง)との分岐点で乗客がだいぶ降り、ようやくゆったり座れる余裕が。

ドーイ・アンカーン地区

午後2時過ぎ、ファーン(ฝาง)に到着。このあたりとしてはかなり大きな街でテスコロータスというスーパーもありました。

ファーンに到着

残っていた乗客もほとんどはファーンで降り、車内はまたガラガラに。

車外の風景

ここまでくればタートンへはもう少し。午後2時30分にメーアイ(แม่อาย)の中心地を通過。

車外の風景

午後2時45分、コック川にかかる橋を渡りタートン(ท่าตอน)のバスターミナルに無事到着。

雨で水量を増したコック川
雨で水量を増したコック川

チェンマイからの所要時間は結局4時間15分でした。

タートン中心部

タートンはチェンマイ県に属してはいるもののチェンマイ中心部からだと約180kmも離れています。また、途中2回の山越えをしなければならないせいか、かかった時間以上にずいぶん遠くに来たんだなあというのが実感です。

この時撮影した動画もYouTubeにアップしましたのでこちらも是非どうぞ。