日本政府観光局が2018年11月の訪日外客数を公表しています。
関連リンク: 訪日外客数2018年11月推計値を発表 前年同月比3.1%増の245万1千人 (PDF)
それによると、今年11月に日本を訪れたタイからの旅行者は102,900人。これは過去最高で、1月~11月までの累計では1,003,800人となり、史上初めて年間での訪日タイ人旅行者が100万人を突破しました。
過去10年間(2008年~2017年)の訪日タイ人の推移は以下の通り。
(※出典 日本政府観光局)
今月(12月)のタイ人旅行者が昨年並みの11万5千人だと仮定しても年間では112万人程度に達する計算です。
日本政府がタイ人に対する観光ビザ免除措置を開始したのは今から5年前の2013年7月。それを機に日本を訪れるタイ人は爆発的に増加し、この10年で約6倍という驚くべき数字となってます。
タイの人口が約6,900万人で日本の人口の半分ほどということを考慮に入れれば、日本を訪れるタイ人がいかに多いのかがよくわかると思います。かつてタイ人が訪日ビザを取得するのにどれだけ大変だったかを知っているものとしては、本当に隔世の感がありますね。
一方で、今年タイを訪れる日本人も年間160万人以上と過去最高を更新することが濃厚になっています。
タイから日本は110万人、日本からタイが160万人ということで、インバウンド・アウトバウンドのバランスも良く、観光・ビジネス需要共に豊富。さらに年間を通じて旅行者数の変動が比較的少ないことなど航空会社にとっては定期路線を開設しやすい条件が揃っています。
それを裏付けるように、日・タイ間では今後も新規就航や増便が予定されていて、来年1月以降の冬ダイヤのピーク時にはバンコク~東京(成田/羽田)間は1日20便、バンコク~大阪(関空)間は1日7便、バンコク~名古屋(中部)でも1日5便が運航される予定です。