シンガポール植物園がシンガポール初の世界遺産となることが濃厚に 

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シンガポール植物園(シンガポール・ボタニック・ガーデン)が、ユネスコの諮問機関であるイコモス(ICOMOS)から世界文化遺産への「登録」勧告を受けたことが明らかにされています。

Singapore Botanic Gardens

(2015年7月5日追記: 7月4日、実際に世界遺産に登録されました。)

今日本で話題となっている「明治日本の産業革命遺産」と同レベルの評価を得たということですね。

現在、シンガポールには世界遺産は無く、実際に登録されればシンガポール初の世界遺産が誕生ということになります。現地紙ストレーツタイムズの記事によると、庭園(garden)としてこれまでに世界遺産に登録されているのは、イギリス・ロンドンのキュー植物園とイタリア・パドヴァの植物園の2か所のみだそうです。

公式サイトを見ると、シンガポール植物園は1859年開園の歴史ある植物園で、約74ヘクタールもの広大な敷地に、蘭をはじめとした合計1万種以上の多様な植物が植えられているとのこと。

最終的な登録の可否は6月末から7月初旬にかけてドイツのボンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で判断されますが、これまでイコモスの「登録」勧告を受けたものでユネスコの世界遺産委員会で登録が拒否された例は無いとのことですし、日本のケースように変な横やりが入ることもありませんから、シンガポール植物園が世界遺産となるのはほぼ間違いないのではないでしょうか。