バンコクのフアランポーン駅が開業したのは1916年6月25日ということで、今年はちょうど100周年にあたる記念の年です。
ライトアップされた夜のフアランポーン駅。
正式名称はサタニー・ロット・ファイ・クルンテープ(クルンテープ駅)というのですが、現在は通称のフアランポーン駅と呼ぶのが一般的になっています。
駅名表示はクルンテープ(英語ではバンコク)で統一。
構内は開放感のある大アーチ天井が印象的。
駅舎のデザインは当時タイに在住していたイタリア人建築家、マリオ・タマーニョ(Mario Tamagno)の手によるもので、彼はその後もアナンタ・サマーコム宮殿やネルソン・ヘイズ・ライブラリーなどバンコクで幾つかの名建築を残しています。
趣のある正面入口。
駅構内は今ではエアコンが効いていて、以前に比べるとずいぶんと快適な空間に。
でも地べたに直接座っちゃうのは昔からの変わらない光景ですね。
乗車券販売窓口。クレジットカードも使用可能。
プラットホーム。
各プラットホームにも液晶画面による列車案内表示が設置されています。
これはかつて日本の駅でもよく見かけた「赤帽」。
料金は重さにより異なりますが、10~60バーツ程度で荷物を運んで貰えます。
3番ブラットホーム近くには医務室、貴賓室、ラウンジ(関連リンク)が。1等乗客はラウンジが無料で利用可能。営業時間は5:00~12:00及び13:00~20:30。
2階東側にはイスラム教徒向けの礼拝室があります。さらに、昨年プラットホーム上にも礼拝室が新設されたとのこと(関連リンク)。
あちこちに貼られている列車内・駅構内におけるアルコール類の販売禁止及び飲酒禁止のステッカー。
昨年7月、運行中の列車内で13歳の女の子がタイ国鉄職員にレイプ・絞殺され、さらに車外へ放り捨てられるという痛ましい事件が起こりました。犯人の男が酒に酔っていたということもあり、現在は駅や車内でのアルコール類の販売や飲酒が全面的に禁止されています。
交番みたいな形をしたこのボックスは職業安定所。
タイでも最近はネットで職探しするのが一般的になっていますが、地方からあてもないままバンコクに出てきて、まずはここで求人情報を、という人たちもいるのでしょうね。
構内西側には飲食店、両替所、ミニスーパーなどのテナントが。
2階にはブラックキャニオンコーヒーも。このカフェについてはYINDEEDさんによる下記記事が詳しいので参考に。
ゲームに興じる子供たち。
フードコート。ここは昔のままの雰囲気。
荷物預かり所やマッサージも。マッサージは1時間220バーツ。
猫が自由に行き来する駅。
どうもこの猫たちは駅内に住みついているようですね。
数年後にはバンコク中央駅としての役割をバンスー駅に譲るため、フアランポーン駅が活躍するのもあとわずかです。