ホーチミンのユニークな寿司屋 Ichiba Sushi

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週末なのでゆるめの話題を。

ホーチミンに滞在していた時になにげなくトリップアドバイザーを見ていると、ずいぶん評判の良い寿司屋を発見。

店の名前は、Ichiban Sushi。その時点の評価ではホーチミンのレストランで総合第4位。しばらく日本食も食べていなかったので、どんなものかと思い行ってみることにしました。

場所は1区西側のレライ通り沿い。バックパッカーにはおなじみのデタム通りやファングーラオ通りからもほど近いロケーションです。

本格的な和風の外観を予想していたのですが、店の前に着いてみると全くそんなことはなく、特に寿司屋という感じでもありません。

Ichiba Sushi

建物自体も想像よりも小さく、さらに掲げられている看板をみるとIchiban(いちばん)ではなくIchiba(いちば)となっています。

あれ?店を間違えたかなと思い、トリップアドバイザーを再度確認。人気レストランに便乗し、すぐ近くに似たような名前の店をオープンさせるというのはベトナムではよくある手法です。

住所やユーザーが投稿していた画像などをチェックすると、やっぱりこの店で間違いありません。但し、以前はIchiban Sushiという店名だったものが、つい最近Ichiba Sushiに変更したようで、看板の名前だけが変わっていました。

マジックミラーになっていて中が見えないので何となく不安ですがとりあえず入ってみます。時刻は午後1時半を過ぎたところ。

店内は薄暗く、寿司屋というよりはバーという感じ。テレビでは欧州リーグのサッカー映像が流れています。

店内の様子

カウンターの中には板前の格好をした料理人が数人いるのでとりあえず和食レストランだということはわかるものの、それ以外の電飾やミラーボールなどのインテリア、大音量でかかっているダンスミュージックなどはとても寿司屋だとは思えません。

中途半端な時間ですが店内はかなり混んでいます。客の多くは西欧人で、昼間から出来上がっている人もちらほらと。カウンター席に座り、メニューを見ると寿司のセットは大体20万ドン前後。日本円にすると千円ちょっと。少し悩んで18万ドンのセットを注文。

10分ほど待って寿司が来ます。ネタは全体に小さ目ですが味はまあまあ。

寿司セット

しかしこれがホーチミン1の寿司屋というのは明らかに過大評価だよなあ、店内も清潔感を感じないし、などと考えていると急にどこからかセクシーな格好をした女の子たちが登場し、カウンターの向いに設置された小さなお立ち台に上ります。

続いてDJみたいなのも出てきて、先程の女の子たちが踊りはじめます。

突然踊りだす女の子たち

一体何が始まったのかわからず、ただ呆然と見ていると、40歳前後のベトナム人らしき男が近づいてきます。

「自分はこの店のオーナーなんだけど、気にいってくれたかな?」。

こちらが言葉に詰まっていると、さらに、「最近まで、長い間カリフォルニアに住んでいたんだけど、あっちではこういうハッピーなのが人気なんだよね。それで帰国してホーチミンでもこういうスタイルを取り入れてみたっていう訳」と説明してくれます。

突然踊りだす女の子たち
このイベントは週末の午後限定のとのこと。

会話もひとしきり済むと、今踊り終えたばかりの女の子1人を呼んできて、「これ実は自分の妹なんだ。よろしくね」。

なんかいろいろとぶっ飛んでいる店のようですが、オーナーはフレンドリーで面白く、客の西欧人もみんな踊りだしているわで、楽しいことは楽しいです。ゴーゴーみたいですがあっけらかんとして卑猥な感じはないので、女性がその場に居合わせても全く問題ないと思います。

結論。寿司の味はここがベトナムだということを考えれば合格点というレベル。但し、Ichiba Sushiがホーチミンで一番ユニークな寿司屋であることは間違いないですね。