タイの主要空港におけるLCCシェア 国際線は約24%、国内線は66%超え

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タイ空港公社(Airport of Thailand)が昨年一年間の利用者実績を公表しています。

ドンムアン空港の到着案内表示

現在同公社が管理・運営している空港は、スワンナプーム、ドンムアン、プーケット、チェンマイ、ハジャイ、チェンラーイの6ヶ所。

レポートを見るとバンコク2空港(スワンナプーム国際空港とドンムアン空港)における2015年の利用者数は約8,321万人で、初めて8千万人を突破。また、6空港全体の格安航空会社の占める割合は国際線で23.7%、国内線は66.1%となり、いずれも過去最高を記録しています。

タイ主要6空港における2015年の利用者実績

空港名 総旅客数 LCC旅客数 LCCシェア
国内線 国際線 国内線 国際線 国内線 国際線
BKK 8,683,325 44,218,785 0 3,944,606 8.9%
DMK 21,133,502 9,170,681 20,303,631 7,854,511 96.1% 85.6%
HKT 5,904,217 6,955,139 2,807,036 1,878,890 47.5% 27.0%
CNX 6,457,856 1,907,995 4,086,452 930,849 63.3% 48.8%
HDY 3,405,919 234,017 2,833,387 227,283 83.2% 97.1%
CEI 1,718,853 26,715 1,256,994 0 73.1%

注)BKKスワンナプーム、DMKドンムアン、HKTプーケット、CNXチェンマイ、HDYハジャイ、CEIチェンラーイ

上記6空港における2010年以降の国際線LCCシェアの推移を調べると以下のような結果に。

国際線旅客数とLCCシェアの推移

総旅客数 LCC旅客数 LCCシェア
2010年 35,604,815 4,881,929 13.7%
2011年 37,966,321 5,964,529 15.7%
2012年 47,694,714 7,538,462 15.8%
2013年 55,227,292 10,271,517 18.6%
2014年 52,130,809 11,256,638 21.6%
2015年 62,513,332 14,836,139 23.7%

LCCの旅客数・シェアは毎年着実に拡大していて、この6年間でちょうど10%増加しています。次いで、国内線については以下の通り。

国内線旅客数とLCCシェアの推移

総旅客数 LCC旅客数 LCCシェア
2010年 21,549,308 9,792,165 45.4%
2011年 24,765,695 12,142,563 49.0%
2012年 28,437,557 14,350,912 50.5%
2013年 33,063,538 17,980,725 54.4%
2014年 38,397,519 24,119,282 62.8%
2015年 47,303,672 31,287,500 66.1%

こちらは2010年から20%以上増加。今回のデータに含まれていない地方空港はサムイ空港を除くとLCCシェアの高い空港がほとんどで、タイの航空業界全体で考えた場合でもLCCのシェアがこれより上がることはあっても下がることはないと思います。

単純計算すると今ではタイの国内線利用者の3人に2人が格安航空会社を使っているということになりますね。

(出典:タイ空港公社