タイ・バンコクでトランジットをした際に、格安ホテルのナサベガスホテル(Nasa Vegas Hotel)に泊まったので紹介します。
エアポートリンクのラムカムヘーン駅前に建ち、スワンナプーム国際空港からは電車で20分ほどというアクセスの良さが魅力のホテルです。
予約
予約はいつものようにAgoda(アゴダ)を使って、一番下のカテゴリーのジュニアルームを選択。1泊約1,400円(朝食無し、税・サ込み)でした。
バンコクには安い宿泊施設はいくらでもありますが、20階建て600室以上を誇る大型ホテルでこの値段というのは非常に珍しいですね。
しかもこのホテル、Agodaでの口コミ件数が1万件を超えています。宿泊者による感想を見てみると評判もそこそこ良いのでどんなものかと思って泊まりましたが、十分期待以上でした。
アクセス方法
スワンナプーム国際空港に着いたらまずはエアポートリンク(高速鉄道)乗り場のある地下1階に向かいます。
目指すラムカムヘーン駅はエアポートリンクの「シティライン」に乗って4駅目です。マッカサン駅までノンストップで行ってしまう「エクスプレス」には間違っても乗らないように。
空港発シティラインの時刻表は下記になります。電車は10~15分おきにあり、朝6時から深夜0時まで運行しています。
このとき乗った車両には全面H.I.S.の広告が。
空港駅からラムカムヘーン駅までの運賃は30バーツ(約90円)、所要時間は18分。
改札を出て階段を下ると正面に大きな建物が2棟見えます。ほぼ同じような建物ですが、向かって右手がアパート(サービスアパート)、左手がホテルということで左側に向かいましょう。
右側に写っているのはアパート棟。(翌朝撮影)。
現在、ラムカムヘーン駅に隣接してA-LINK SQUARE(Aリンク・スクエア)という商業施設が建設中なのですが、それに合わせるように駅とホテルとを結ぶ歩道橋(スカイウォーク)も造られています。
ホテル1階のレストランから撮影。
上記写真で右端に写っているのが商業施設のAリンク、その左側がラムカムヘーン駅になります。歩道橋が下のラムカムヘーン通りを越え、ホテル側に伸びているのがわかると思います。
反対方向、駅側から撮影。左手奥に見えるのがホテル。
ホテルスタッフに聞いたところ、この橋は来年2月頃には完成する予定とのこと。今後は交通量の多いラムカムヘーン通りを渡る必要がなくなり、駅から直接ホテルに入れるようになります。
また、Aリンクにはファストフード店、カフェ、銀行、ショップなどが入るらしいので、食事や買物などの面でも今まで以上に利便性が増しますね。
館内
ホテルに着いたのが深夜0時ちょっと前。この時間でもフロント周辺には人が多く、とにかく流行っているホテルという感じが伝わってきます。宿泊者も色々で、日本人、中国人などのアジア系をはじめ、欧米、中東、アフリカなどまさに多国籍。
フロント。スペースは狭いものの結構綺麗でホテル然としている。
混んでいたこともあって、チェックインが完了するまで15分程度かかりました。ひとつ注意点として、チェックインの際にデポジットとして現金で1,500バーツが必要となるので用意しておきましょう。これはチェックアウトの際に、ミニバーなどの利用が無ければ当然全額戻ってきます。
ちゃんとベルボーイもいて、部屋までスーツケースを運んでくれました。
客室
室内は約25平米あり、1人ということもあって特に狭いとは感じませんでした。ただ薄暗く、ベッドやカーペットなど全体に経年劣化は否めません。
テレビ、冷蔵庫、クローゼットなど。
室内にセイフティーボックスはありません。
冷蔵庫の中身。全部有料です。
10階の部屋でしたが、線路と向かいのアパート棟が見えるだけ。
Wi-Fiは別料金で1日当り150バーツです。結構高いのでどうしようか迷いましたが、試しにフロントで申し込んでみました。
最初に接続してから24時間有効。
利用者の多い夜の時間帯ということもあってか、スピードは遅め。
上り1.52Mbps、下り0.82Mbps。
次にバスルーム。このホテルは全室バスタブ付きというのも特徴です。
この値段でバスタブが付いているというのもすごいですが、湯量・湯温共に全く問題なかったのも驚き。ゆっくりお湯に浸かれました。
洗面台、トイレ。
ホテル周辺の様子
ホテル前の階段にはこんな感じで酒を飲んだり、くつろいでいる人たちが結構いました。
のりとしては、カオサンあたりの安宿で旅行者が中庭なんかに集まっているのに近い感じ。こういう雰囲気は全然嫌いではないので自分も向かいのファミリーマートでビールを買ってきて座ってちびちびと飲みはじめます。
アパート棟の1階にあるファミリーマート。
隣の男性にどこから来たのか聞いてみると「バーレーン」とのこと。こちらが日本からだと応えると、「おー、我がサッカーチームの永遠のライバルよ!」。
彼とサッカーの話題でひとしきり盛り上がったあと、次回のW杯アジア予選で再度同組に入ることをお互いに強く望んで別れました(笑)。
朝食
事前の申し込みは必要なく、朝、1階ロビー横のレストランで直接支払い。140バーツです。
朝食ブッフェの営業時間は6時~11時。
わざわざ朝食だけのためにこのホテルにくる方もそうはいないでしょうけど、一応宿泊者以外の利用も可能です。
パン、シリアル、野菜など。
タイ料理。
ドリンク類。
味については特筆すべき点はないものの、思ってたよりも種類は多く、値段を考えれば満足できるレベルだと思います。
総評
今までバンコクでのトランジットの際には、ラートクラバン通りやキンケーウ通りなど空港至近のホテルに泊まっていたので、ナサベガスホテルは今回が初めての利用でした。
単純に空港からの距離だけを考えるとナサベガスの方が遠いのですが、空港周辺のホテルのように送迎のミニバスが来るのを待つ必要がなく、時間的には大差なかったですね。自分で好きなときに電車に乗って、さっとホテルまで行くほうが気楽ですし、むしろこっちの方が便利だなあとさえ感じました。
スワンナプーム空港から20分弱、バンコク市内中心部へ行く場合もパヤタイ駅まではたったの8分です。そこからBTSに乗り換えれば主要スポットへ簡単にアクセスでき、立地は申し分ないです。
但し、エアポートリンクの走っていない時間帯にチェックインするような場合、移動方法がタクシーしかないので割高になる点は留意しておく必要がありますね。
また、普段ゲストハウスなどに泊まり慣れているような方であれば全く問題はないと思いますが、ホテルはとにかく清潔でなければダメという人にも向かないと思います。
1泊千円台という料金に加え、ドアマンやフロントスタッフ達は愛想が良く、来年には駅直結・ショッピングモール直結になります。コストパフォーマンスは高く、今後もぜひ泊まりたいと思えるホテルでした。
このホテルの名前を最初に知ったのは、バンコク隙間紀行さんの記事です。
当時はまだエアポートリンクが開通する前だったのですが、あれから宿泊料金が上がっていないどころか今のほうがかえって安いくらいというのがビックリですね。
個人的にこのサイトの大ファンでしたが、もう更新されなくなって5年近く経つんですねぇ。他の旅行サイトで(たぶん)記事を書かれているのは拝見したのですが、またこっちも更新してくれないかなあ・・・。
予約・空室検索: ナサベガスホテル(Nasa Vegas Hotel)
住所: 44 Ramkhamhaeng Rd., Bangkok 10250, Thailand
電話: +66 2 719 9888