ホーチミンのレックスホテル(Rex Hotel)内で、水上人形劇が上演されるようになったということを聞き、早速鑑賞に行ってきました。
まずは、事前にチケットを入手するために前日のうちにホテルへ。
ロビーに入るとあまり目立たない場所に看板が置いてありました。
チケットはツアーデスクで購入できます。
料金は1人30万ドン(約1,400円)とかなり高め。支払いは現金のほかクレジットカードでも可能。この時に公演内容が書かれたパンフレット(英語)も貰えます。
客が少ないためなのか準備不足なのか理由は不明ですが、自分が行った時点(2016年10月)では公演は毎晩行われているわけではなく、火・金・土・日の週4回のみ。公演時間も当初予定されていた午後8時からではなく、午後7時開始に変更されていたのでご注意下さい。
このあたりのスケジュールについては今後も変更がありそうですので、興味のある方は必ず事前にレックスホテルに問い合わせることをおすすめします。
当日は開演10分前の午後6時50分にホテルに到着。
ロビーを通り抜けた中庭部分(Vertical Garden)が特設会場となっていて、舞台が設置してあります。
観客席は1、2階席合わせて100席以上が用意されていました。しかし、この日の客は我々を含めても20人程度とかなり寂しい雰囲気。
まだ知名度不足ということが大きいでしょうし、料金的にもちょっと高すぎるかなという気がします。席は特に決められておらず、自由にどこでも座ることができました。
前もってパンフレットを読んでいなかったため気付かなかったのですが、公演は2部構成でした。まず1部ではベトナムの伝統芸能を中心としたショーが行われます。2部で本題の水上人形劇。時間的には1部、2部共に30分ずつで、合計1時間。
1部の伝統芸能は伝統歌劇のハット・ボイ(Hát Bội)をはじめ、ハット・チャウ・バン(Hát Chầu Văn)、獅子舞など全5種類。
持ち時間は1つの出し物に付きそれぞれ5~6分程度とあっさりとしたもの。
演奏や効果音で結構大きな音を出すので、宿泊客は迷惑じゃないのかな、といういらぬ心配も。実際、上の客室フロアから覗いている人も結構いました。
一番気になったのは、会場が専門の劇場ではないため2階の客席と舞台とが離れすぎているという点。食事ができるようテーブルを囲む形で配置されている1階席であればより近くで見ることができるものの、今度は舞台に対してフラットな位置となってしまうため、それはそれでちょっと見にくそうでした。
30分経ってようやく水上人形劇がスタート。
自分は水上人形劇自体は以前ハノイのタンロン水上人形劇場で見たことがあったのですが、ここのはそれを全体に簡略化したような感じの舞台。
まあそこそこ楽しめましたが、個人的にはこれだったら1時間丸々水上人形劇をじっくりと見せてくれた方が良かったように思いましたね。ただ、色々な種類の演目を1度に見れた方がお得でいいという人もいるでしょうし、このあたりは好き好きでしょう。
レックスホテルはホーチミンの観光エリアのまさに中心にあるので、行きやすさという面では断トツに便利なのは間違いないです。
水上人形劇だけが目当てであれば、ホーチミンにはきちんとした専用劇場で上演されるゴールデンドラゴン水上人形劇場(Golden Dragon Water Puppet Theater)もあって、こちらのほうがより本格的に楽しむことができるのではないかと思います。