フランス統治時代の影響もあり、ベトナムはアジアで最もコーヒーカルチャーが根付いている国のひとつだと思います。
伝統的なベトナムコーヒー。
中でもホーチミンはここ数年で地元資本・外資系を問わず次々と新たな形態のコーヒー店がオープンし、多様化が進んでいるのが特徴です。今回、街を歩いていて気になったお店を幾つか紹介したいと思います。
まずは市内中心部でよく目にする地場系のフックロン(PHUC LONG)。
http://www.phuclong.com.vn/
緑の看板が目印。元々はお茶の卸とのことですが、地元若者からはコーヒーの人気が高いです。味はまあ普通ですね。
ベトナム最大手のコーヒーチェーン、チュングエンコーヒーはより高級感を打ち出した、チュングエン・レジェンド(TRUNG NGYUEN LEGEND)を昨年から展開中。
http://www.trungnguyen.com.vn/
スターバックス(STARBUCKS)は2013年にベトナムに初進出後、順調に拡大を続け現在ホーチミン市内だけで14店舗を運営しています。
http://en.starbucks.vn/
グエンチャイ通りには日本のUCCコーヒーも。
これら大手チェーン店とは一線を画し、自ら厳選した豆を使いハンドドリップにこだわった、いわゆるサードウェーブと呼べるコーヒー店も幾つかできてきています。
ワークショップコーヒー(The Workshop Coffee)。
https://www.facebook.com/the.workshop.coffee
上記写真のようにサイフォンも結構ポピュラーになってきました。使われている道具の多くが日本からの輸入品。
ここのアイスラテは絶品。
もう一軒、おすすめのシンコーヒー(SHIN COFFEE)。
店舗外観。場所はグエンティエップ通り。
http://specialty-coffee.com.vn/
店内の様子。
世界各国の豆を取り扱い、日本のコーヒーショップとほぼ同レベルの良質なコーヒーを楽しむことができます。
ベトナム産のアラビカ豆のみを使ったコーヒー。
シンコーヒーはホーフアンギエップ通りにも。
次に、レタントン通りからも程近い場所にあるお店。
コーヒーリパブリック(COFFEE REPUBLIC)。店内は狭く持ち帰りが主。
http://republic.coffee/
シングルオリジンの豆も販売。
一方、路上に目を移すと最近一気に増えたのがバイクを使った移動式コーヒー売り。
バイク1台あれば、それがそのままお店になっちゃうんだからこんな手軽な商売もないですね。
ホットもアイスも扱い、料金は1杯1~2万ドン(50~100円)程度。
最後にブックカフェを紹介。サイゴン大聖堂東側のグエンヴァンビン通りは書店が集まった「本屋通り」に様変わりしていましたが、その中に雰囲気のよいコーヒー店が。
フォンナムブックカフェ(Phuong Nam Book Cafe)
ここの最大の特徴は、前の通りが歩行者天国になっている点。ホーチミン中を埋め尽くすバイクも入ってこれないため、静かにのんびりと読書しながらコーヒーを飲むことができます。
昔ながらの路上カフェは相変わらず人気が高いですし、今回街歩きをしていてホーチミンの人にとってコーヒーというのは常に生活の一部として存在しているんだなあという感を強く持ちました。