ここ最近、ホーチミンではリーズナブルなホテルが集まる1区中心部のベンタイン市場周辺に宿をとることが多いのですが、来るたびに気になっているのがグエンアンニン通りの変化です。
グエンアンニン通り(Nguyễn An Ninh)というのはベンタイン市場のすぐ西側に位置する長さ100mほどのごく短い通りで、ここが訪れるたびにどんどんイスラム色が濃くなっています。
界隈は以前から多国籍な雰囲気の漂うエリアではありましたが、中でもこの通りは現在建ち並ぶ店舗の半分近くがイスラム関連のお店というまでに増加中。
レストランなど通り沿いの看板にはとにかくハラール(Halal)の文字が目立ちます。東南アジアの大都市の中では比較的イスラム色の薄いホーチミンにあって、異質な場所と言えるのではないかと思います。
ハラル・コーヒーやフォー・ムスリムなどを売る屋台や店舗も。
飲食店だけでなく、ヒジャブをはじめとしたイスラム関連の衣料、雑貨、ファッションアイテムを取り扱う店が多いのも特徴。
こうなると、当然、通りを歩く旅行者もイスラム教徒の方が目立つようになります。
エリアの中ほどには、アラゴンウェスタンホテル(Alagon Western Hotel)やギアフイホテル(Gia Huy Hotel)といったスタンダードホテルが建っています。
これらホテルの宿泊者による口コミを見てみるとマレーシア、ブルネイ、インドネシアなどからの投稿が多く、やはりムスリムの旅行者ご用達ホテルとなっているようです。
ハラルフードという概念がまだそれほど一般的ではないホーチミンですので、ムスリムの旅行者にとってはこのエリアが安心して食事や滞在を楽しむことができる場所になっているのでしょうね。
なお、この通りのベンタイン市場側の入口には以前紹介したレートの良い両替商もあります。
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土産物などの買い物目的でベンタイン市場に来た際には、ホーチミンのムスリムタウンあるいはムスリムストリートとも呼べる、このちょっと雰囲気の異なるグエンアンニン通りにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?