格安航空会社スクートの座席の種類と特徴

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日本にも就航していて人気の高いシンガポールの格安航空会社、スクート(Scoot)。

現在同社は中長距離路線ではボーイング787-8とボーイング787-9を、東南アジア域内を中心とした短距離路線ではエアバスA320またはエアバスA319を使った運航を行なっています。

それぞれの機材における座席の種類と特徴を以下にまとめてみました。

ボーイング787-8/787-9

スクートのボーイング787型機
ボーイング787型機

ボーイング787シリーズは通路が2本あるワイドボディ機で、座席配列は機内前方のスクートビズが2-3-2、エコノミークラスが3-3-3(後方の一部のみ2-3-2)となっています。

座席タイプは料金の高い順にスクートビズ、ストレッチシート、スーパーシート、スタンダードシートの4種類。但し、787-8で運航されるフライトにはスーパーシートの設定は無く、全3種類です。

スクート、ボーイング787の機内の様子
機内の様子

それぞれの座席間隔と幅は以下の通り。

スタンダードシート (Standar Seat)
シートピッチ: 31インチ(約79cm)
シート幅: 18インチ(約46cm)

スーパーシート (Super Seat) ※787-9のみ
シートピッチ: 33~34インチ(約84~86cm)
シート幅: 18インチ(約46cm)

ストレッチシート (Stretch Seat)
シートピッチ: 34インチ以上(86cm以上)
シート幅: 18インチ(約46cm)

スクートビズ (ScootBiz)
シートピッチ: 38インチ(約97cm)
シート幅: 22インチ(約56cm)

LCCは座席間隔が非常に狭いというのが一般的な認識ですが、ことスクートのボーイング787ではそれは当てはまらず、エコノミークラスにおいてもレガシーキャリア並みのスペースが取られています。

エコノミークラス

また、スタンダードシートの前方一部はサイレントゾーンに指定されていて12歳未満の子供は利用できないというのも特徴のひとつ。

B787のスタンダードシートの座席間隔
B787のスタンダードシート

スクートビズについて言えば、ビズという名称ではあるもののビジネスクラスというよりはレガシーキャリアにおけるプレミアムエコノミー相当と考えたほうが適当ではないでしょうか。

B787のスクートビズ
B787のスクートビズ

それでも十分広く、優先搭乗もあってシート電源も利用可能。さらに、セール時はかなりお得な料金が出ていることも多く狙い目です。

スクートビズ
B787のスクートビズ

なお、当日空きがあれば搭乗前や機内でも追加料金を支払って座席タイプを変更することもできます。

機内Wi-Fiも別料金で利用可能
機内Wi-Fiも別料金で利用可能

エアバスA320/A319

スクートのエアバスA320型機
エアバスA320型機

シートアレンジはA320、A319共に通路を挟んで3席ずつが並ぶ3-3。総座席数はA320が180席、A319は144席ということでどちらもLCCでは標準となっている詰込み型です。

エコノミークラスのみで、座席タイプはスタンダード、フロントシート、ストレッチシートの3種類。それぞれの座席間隔と幅は以下の通りです。

スタンダードシート (Standar Seat)
シートピッチ: 28.5インチ(約72cm)
シート幅: 18インチ(約46cm)

フロントシート (Front Seat)
シートピッチ: 28.5インチ(約72cm)
シート幅: 18インチ(約46cm)

ストレッチシート (Stretch Seat)
シートピッチ: 38.4インチ(約98cm)
シート幅: 18インチ(約46cm)

A320の機内の様子
機内の様子

ストレッチシートは1列目と非常口席。数字上はB787におけるスクートビズと同等の間隔が取られています。フロントシートは前方2~4列目の席で、こちらは座席間隔・幅共にスタンダードシートと全く同一。早めに機外に出られるということ以外の利点はありません。

A320のスタンダードシートの座席間隔
A320のスタンダードシート

ストレッチシート以外は膝が前の座席につきそうなほど狭いですが、これら機材で運航される路線は最大でも3~4時間程度のフライトのため、まあ狭くても我慢できる範囲だと思います。

予約やフライトスケジュール詳細は以下の公式サイトよりどうぞ。

スクート(Scoot)