カンボジア北部やラオス南部のメコン川にはイラワジイルカ(カワゴンドウ)と呼ばれる種類のイルカが生息していて、手軽にドルフィン・ウォッチングを楽しむことができます。
カンボジア側の拠点となっているのはクラチェから15kmほど北に位置するカムピ(Kampi)という小さな集落。今回クラチェでバイクをレンタルし、このイルカを見に行ってきました。
クラチェにはバイクを貸し出す店が幾つかありましたが、自分は宿泊していたヘンヘンII(Heng Heng II) というゲストハウスで借りました。料金は6ドル。
カムピまではメコン川に沿ってほぼ1本道なので迷う心配もありません。道路も凸凹は多いものの舗装されていてまずまず快適。
左手にメコン川を眺めながら走ること約30分。イルカのオブジェが見えたら到着です。
まずは窓口でドルフィン・ウォッチングのためのボート代を払います。
1~2人の場合は一人当たり9ドル、 3人以上の場合は一人当たり7ドル、子供は一律で4ドル(いずれも外国人料金)。
通常こういうボートを貸し切ろうとすると高額な料金を提示されて交渉が面倒というケースが多いのですが、ここは完全に定額制となっていて明朗会計。
チケットを入手したら階段を降り船着き場へ。
船頭たちがたむろしていてすぐに声を掛けてくるのでチケット見せればOKです。
エンジンボートで屋根も付いているため、酷暑期でもそれほど暑さを感じないで済むのではないかと思います。
いざ出発。
生息エリアに近づくとエンジンを切り、じっと待機。
あたりはしんとして、水面を渡ってくる風が心地よいです。イルカが現れると船頭のおじさんが「あそこにいるぞ」とか「今度はこっちだ」という感じで指をさして教えてくれます。
一時は数十頭にまで減少し絶滅寸前だったというこのエリアのイルカも、最近では保護のかいもあって100頭以上に増えているとのこと。
実際、この時も水面に顔を出し悠々と泳ぐイルカの姿を何度も見ることができました。
ただ、肉眼でははっきり見えているのですが水面に顔を出すのは一瞬、さらにボートからは距離があるため撮影となるとなかなか難しいですね。特に、この日持っていた機材は古いコンデジ、アクションカメラ、スマホのみ。決定的な写真は取れませんでした。
でも十分楽しめましたし初めて川で泳ぐイルカというものを見ることができ満足。1時間船を貸切ってわずか1,000円程度なので料金的にもリーズナブルです。
クラチェからトゥクトゥクやバイクタクシーで行く場合でも半日あれば十分。どの季節に行ってもほぼ間違いなくイルカを見ることができるという貴重なスポットですので、ぜひ訪れてみて下さい。
この時の様子をYoutubeにもアップしました。