カンボジアにあるメコン川沿いの街クラチェ(Kratie)の様子を紹介します。
市街地と呼べるようなエリアは東西300メートル、南北1キロほど。静かでのんびりとした雰囲気が漂う地方都市です。
クメール語(ក្រចេះ)での発音はグロチェまたはクロチェあたりが近い感じ。
中心部のリバーサイド近くにはフランス統治時代の建築物が幾つか残っています。但し、カンボジアの他の街と同様に手つかずで放置されたような建物が多いのも特徴。
街の北側のメコン川にはイルカ(イラワジイルカ)が100頭以上生息していて、近年はドルフィン・ウォッチングの拠点として徐々に知名度が高まっています。今回も西洋人旅行者、特にフランス人の姿を数多く見かけました。
そういったクラチェを訪れる外国人の間でポピュラーなたまり場となっているのが、トッケーレストラン(Tokae Restaurant)。
スペイン人がオーナーの店で、その名前の通り、壁には巨大なトッケーが描かれています。
ベトナム国境までは約100km、ホーチミンまででも250kmほどの距離しか無いという土地柄か、市内には外国人旅行者だけでなくベトナム系住民も多く、ベトナム風のカフェやマッサージ店なども。
ホテルやゲストハウスはリバーサイド周辺を中心に点在していますが、新しい宿泊施設や高級ホテルはほとんどなく10ドル程度の安宿が中心。唯一、大型と呼べるのはメコンドルフィンホテル(Mekong Dolphin Hotel)くらい。
自分が今回泊まったのはヘンヘン2(Heng Heng 2)というゲストハウス。事前予約無しの飛び込みでリバーサイド側の部屋が12ドルでした。
ここではバスのチケットを買ったりバイクや自転車をレンタルすることも可能。
この他、西洋人に人気が高い宿はトンレゲストハウス(Le Tonlé Guesthouse)、リバードルフィン(River Dolphin Hotel)あたり。どちらも市内北部に位置しています。
クラチェからのアクセスですが、一般的にはミニバス、大型バス、乗り合いタクシーのいずれかを使っての移動になると思います。
行先はプノンペンやシェムリアップなどのカンボジア国内主要都市をはじめ、ラオスのシーパンドンやパクセーあるいはベトナムのホーチミンなどと選択肢は豊富。
宿で予約した場合、ピックアップも無料でして貰えます。特にミニバスは本数が多く所要時間も短いため、使い勝手はいいのではないかと思います。