プノンペンからシェムリアップまで郵便局のミニバスで移動しました

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カンボジア滞在中、プノンペンからシェムリアップまで郵便局のミニバスを利用したので紹介します。

カンボジア郵便局ではEMS(Express Mail Service)扱いの手紙や小包を運ぶため、このプノンペン~シェムリアップ間を毎日4往復しています。せっかく郵便物を輸送するのであればついでに人も乗せちゃおうということで始まったのがこのサービス。いわゆるポストバスです。

カンボジア郵便局のミニバス

最近は日本でも「貨客混載」というのが復活し始めてきていますが、東南アジアでは貨物と旅客を一緒に運ぶというこの形態は非常にポピュラー。

午前9時、宿泊していたシティコンフォートホテル(City Comfort Hotel)からバス乗り場であるプノンペン中央郵便局へトゥクトゥクで向かいます。

プノンペン中央郵便局
プノンペン中央郵便局

10分ほどで到着。ベトナム・ホーチミンにあるサイゴン中央郵便局ほど知られていないものの、こちらもフランス統治下の19世紀末に建築された貴重な建築物。

既にミニバスは建物の前に停まっていましたが出発は9時30分ということでまだ多少時間があります。外で待っているのも暑いので向かいにあるカフェで時間をつぶすことに。

カフェで休憩

出発7~8分前になり再び郵便局へ。テント下の椅子に座って待っている間、隣のカンボジア人と世間話。会話の途中で彼が今回のドライバーだということが判明。

ミニバスのドライバー
ミニバスのドライバー

今回、元々この区間は飛行機で移動する予定だったため、このバスを予約したのは前日。カンボジアのバス予約サイトBookMeBusを使いました。運賃は9ドル。

カンボジア郵便局のミニバス
カンボジア郵便局のミニバス

郵便物も客の荷物も分けずに適当に積み込んであるあたりはゆるいカンボジアならではという感じですね。

EMSと乗客の荷物
EMSと乗客の荷物

9時30分、定刻通りに出発。出発前に水が1本ずつ配られました。パンやスナックといった食べ物類は無し。客層の多くは西洋人で、近くに座っていたのはスロベニアからだという家族連れ。

車内の様子

バス内ではフリーWi-Fiも一応提供されていましたが接続状況は芳しくなく、何とか繋がるという程度でした。

Wi-Fi接続速度
Wi-Fi接続速度

出発するとすぐにトンレサップ川を渡り、国道6号線を北上。

途中の景色

10時40分、最初の休憩。カンボジアの長距離バスってタイに比べると全体に休憩を頻繁に取る印象ですが、これは立ち寄ることでバス会社に入るコミッションも関係しているのでしょう。まあ、トイレが近い自分みたいな人間にとってはありがたいことですが。

1回目の休憩
1回目の休憩

15分ほどで出発。その後、田畑やら小さな集落やらをいくつも通り抜けている間にいつのまにか夢の中に。

気づいたらバスは既に停車しています。慌てて車外へ出てドライバーにここはどこなのか尋ねると「コンポントム」との返答。昨年、近郊のサンボー・プレイ・クック遺跡群が世界遺産に指定されたことでにわかに注目を浴びている街です。

時計を見ると時刻は午後0時15分。乗客はホテル併設のレストランへ入っていきます。

2度目の休憩はコンポントム
2度目の休憩はコンポントム

疲れや暑さからなのか食欲はほとんどわかず。ここはコーラだけ頼んですぐに退散。

レストラン

みんなが食事をしている間、周辺の市場などをぶらぶらと。このあたりでもタイから入ってきている製品が目立ちました。

コンポントムの市場
コンポントムの市場

ここでは30分ほど休憩し、午後0時50分に再び出発。

途中の景観

その後も国道6号線を一路北西に進んでいきます。実際に陸路をこうして移動してみると実感できましたが、道中は山どころか坂らしい坂もほとんどない平坦で広大な大地が広がっています。

道路状況はずっとよく、2時30分ロリュオス遺跡群近くを通過。シェムリアップまではあとわずか。車もバイクも一気に多くなり、ホテルやゲストハウスの看板も目立つように。

午後2時50分、川沿いに建つシェムリアップ郵便局に無事到着。結局、プノンペンからの所要時間は5時間20分。シェムリアップ郊外で一部工事中の区間はあったものの、それ以外は舗装されたアップダウンのない道路が続く快適なバス旅でした。

シェムリアップ郵便局

車内で知り合ったスロベニア出身の家族ともここでお別れ。彼らは毎年必ず1回海外旅行に出かけていて、今年はカンボジアとベトナム。来年は日本旅行を計画中で、2週間かけ色々回る予定とのこと。ぜひ良い旅になって欲しいなあと思います。

シェムリアップ郵便局からソクサン通りにある宿まではトゥクトゥクで向かいました。

プノンペン~シェムリアップ間というのは言うまでもなくカンボジアにおける一番の基幹路線で、日本で言えば東京~大阪間にあたるルート。当然、数多くの会社が早朝から深夜までひっきりなしにバスを運行しています。そのため、よほどの繁忙期でもなければ直前でも乗車券は簡単に手に入ります。運賃は10ドル前後というのが一般的。

今ではオンライン予約可能なバス会社も多く、また各バス会社のスケジュール・運賃を一括して検索したい場合は上でも紹介したようなサイトを使うのも手軽で便利だと思います。

https://bookmebus.com/
https://www.camboticket.com/

この時の様子はYouTubeにもアップしてあります。以下よりぜひどうぞ。