今回の旅行では台湾、タイ、ベトナム、シンガポールなどを訪れました。タイはバンコクだけでしたが、アジアを中心に拡大する新型コロナウイルス感染症の影響で、いつもとは違った経験をすることの多かった旅となりました。
まず、タイまでの機内でのマスク着用率は95%。乗務員はもちろん乗客もほぼ全員つけています。
これは旅行中に利用したベトナム国内線やダナン~シンガポール線など東南アジア内の他のフライトでも同様でした。
バンコクのスワンナプーム空港に到着し、入国審査場に向かうとあの広い審査場ホールがガラガラ。審査官が旅行者が来るのを待っている状況で、当然待ち時間はゼロ。これまでこの空港を何十回と利用していますが、どの列にも1人も並んでいないという光景を初めて見ました。
すぐに審査場を通過し、「でも、こんなに早く入国しちゃうとスーツケースが出てくるまでしばらく時間がかかるだろうな」などと考えながらターンテーブルエリアに向かうと、なんと乗客の荷物は既に床に綺麗に並べて置かれています。
参りました。入国時の大行列や荷物の受取までにやたらと時間がかかっていたのはイミグレの係員や空港職員の仕事ぶりが怠惰なせいなのかと思っていましたが、そうではなかったんだ(多少そういう面もあるのかもしれませんが・・・)。これまでが空港の施設に対してオーバーキャパシティだっただけで、設計された対応能力内であればこんなにスムーズにストレス無しに利用できる空港だったのだと初めて気づきました。
バンコク市内の電車(BTSやMRT)でのマスク着用率は5割前後。している人としていない人が半々といった感じ。3M社の本格的なマスクを装着している人もかなり見かけます。
タイでは一昨年ぐらいからPM2.5による大気汚染の影響でマスク姿の人は珍しくなくなりましたが、普段マスクを着用する習慣の無い西欧人旅行者でさえつけている人がいたので、これはやっぱり特殊な事態なんだと改めて実感します。バンコクでも中心部の方が着用率が高く、郊外に行くほどマスクをしている人は少なくなる印象。
タイを訪れる外国人旅行者に関しては、2月中旬時点で中国人は前年同期比7~8割減、韓国人は半減以上という状況に対して、日本人は前年並みで相対的に日本人の存在感が目立つに結果になっています。
街中を歩いていても中国語や韓国語よりも日本語を耳にする機会が多く、ああ10年ぐらい前まではこんな感じだったよな、と懐かしく感じました。
2月~3月というのは卒業旅行シーズンで元々日本人旅行者の多い時期ですが、これら若い人たちの間でもタイ旅行のキャンセルはそれほど出ていない様子。実際問題、新型コロナウイルスによる被害はむしろ日本の方が深刻なくらいなのでタイへ行く事に抵抗を感じる人は少ないのかもしれません。
宿泊面ではホテルは通常よりも2~3割安くなっているところが多く、観光地へ行ってもどこもすいているでのんびりと見学できました。
さらには前回よりも少し円高バーツ安になっているというおまけまで付いて、総じてお得感を感じることができた旅行でした。