タイを訪れる日本人旅行者が急減、通常の3分の1程度に

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タイを訪れる日本人旅行者がここ1週間ほどで急速に減ってきています。

バンコクのスワンナプーム空港
バンコクのスワンナプーム空港

訪タイ日本人は2月半ばまでは毎日5,000人前後を継続的にキープし、新型コロナウイルスの話題が巷にあふれるようになってからも昨年同期並みあるいは微減程度の水準を保っていましたが、2月24日を境に3,000人台に減少。



その後も北海道旅行から帰国したタイ人が感染したニュース(2月26日)や、タイ保健省からの要請(2月27日)などの影響もあってか、2月29日以降は連日2,000人台にまで落ち込んでいます。直近5日間の日本人入国者数は以下の通り。

2月27日 3,319人
2月28日 3,256人
2月29日 2,386人
3月1日 2,740人
3月2日 2,074人
(出典: Thailand Immigration Bureau

昨年2月~3月にタイを訪れた日本人旅行者は1日平均約5,500人ということで、2,000人割れが目前となった昨日のデータを当てはめると今や3分の1近くにまで減少したことになります。

関連リンクタイ保健省からの新型コロナウィルスに関する発表(2月27日)

他のアジア主要国との比較で見ると、中国人や韓国人は旧正月明けの2月頭から、インド人は2月10日頃から旅行者が大きく減っていたのに対し、日本人はやや遅れた形で減少がはじまったのが特徴。

その中国人旅行者ですが、一時は1日平均5,000人台に落ち込んでいたものが現在は7,000人台を回復。昨年同期は1日平均3万人が訪れていたことを考えるとまだ全く少ないものの、底を脱し増加傾向にあるというのは間違いなさそうですね。