タイ中央破産裁判所、経営破綻したノックエアの会社更生申請を承認

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経営破綻したタイの格安航空会社ノックエア(Nok Air)は、同社の会社更生申請について本日11月4日に中央破産裁判所が承認したことを明らかにしています。

ノックエア

同社は今後3か月以内に具体的な再建計画をまとめ、同裁判所への提出を目指すことになります。

Nok Air’s Rehabilitation Petition | Investor Relations



ノックエアはバンコクのドンムアン空港を拠点に国内線だけでなくベトナムや日本(広島)への国際線も運航してきましたが今年7月末に破産法に基づく会社更生手続きを申請。6月末時点での負債総額は255億バーツ(約857億円)。

破綻は新型コロナウイルスの感染拡大による運航停止・減便が直接的な原因となったものの、それ以前から同社は毎年大幅な赤字を計上し債務超過に陥っていました。

2016年 ▲27億9500万バーツ
2017年 ▲18億5400万バーツ
2018年 ▲27億8600万バーツ
2019年 ▲20億5100万バーツ

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タイでは今年5月にフラッグキャリアのタイ国際航空が経営破綻したのを皮切りに、6月にはノックスクート、7月にはノックエアと破綻が相次ぎました。ノックスクートは事業廃止を選択、残る2社については事業を継続しながら経営再建を図るとしています。