航空会社の運航情報分析・提供を行うイギリスのOAGが、主要国における航空座席提供数の最新データを公表しています。
提供座席数の多いアジア7カ国(中国、インド、日本、インドネシア、ベトナム、タイ、韓国)について新型コロナウイルスの感染が拡大する前と現在の運航状況を比べるため、2020年1月20日の週と2021年1月4日の週の提供座席数を抽出。
最新の提供座席数及び昨年1月の数字との比較は以下の通りです。
国名 | 現在の提供座席数(週) | 前年比 |
---|---|---|
中国 | 14,801,767 | -12.3% |
インド | 2,919,661 | -31.4% |
日本 | 2,251,801 | -45.4% |
インドネシア | 2,135,057 | -32.1% |
ベトナム | 1,042,693 | -33.4% |
タイ | 907,001 | -56.8% |
韓国 | 775,218 | -57.5% |
(出典: OAG)
航空便の運航で武漢線以外に大きな影響が出始めたのは昨年1月末になってからで、1月20日の週というのは運休ラッシュの始まるまさに直前ということになります。
現在、国際線の運航が限定的なのは各国共通ですが、国内線の需要が増加している中国は1割程度のマイナス。それ以外はいずれも3割~6割減と厳しい数字が並びます。また、このデータはあくまで座席数ベースでの比較のため搭乗者数・搭乗率自体はこれ以上に減少していることは間違いないでしょうね。
年末年始の各国・地域ごとのデータなど詳細は以下記事よりどうぞ。
2021 Capacity Starts Slowly – Can We Close Our Eyes For A Few Months Please | OAG