タイ運輸省空港管理局(Department of Airports: DOA)は、同局が管理する地方空港における昨年一年間の運用実績を公表しています。
同局管理下で2020年に旅客便が運航された空港は全部で22空港。そのうち旅客数が100万人以上となったのはウドンターニー、ナコンシータマラート、クラビー、コーンケン、スラーターニー、ウボンラチャターニーの6空港。
新型コロナの影響で各空港共に利用者は2019年比でマイナスを記録しましたが、国内観光客の人気旅行先となったナコンシータマラートだけは唯一減少幅が一桁台に留まり、旅客数順位も2019年の6位から一気に2位まで浮上したのが目につきます。
なお、スワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、チェンライ、プーケット、ハジャイの主要6空港はタイ空港公社(AOT)が管理・運営。また、サムイ空港はバンコクエアウェイズが所有、パタヤ郊外のウタパオ空港はタイ海軍所有で、これら空港は今回のデータには含まれていません。国内線・国際線を合計した2020年の地方空港旅客数は以下の通りです。
タイの地方空港旅客数ランキング(2020年)
順位 | 空港名 | 旅客数 | 2019年比 |
---|---|---|---|
1 | ウドンターニー | 1,410,139 | -44.0% |
2 | ナコンシータマラート | 1,340,398 | -7.8% |
3 | クラビー | 1,318,568 | -64.0% |
4 | コーンケン | 1,123,966 | -40.4% |
5 | スラーターニー | 1,087,453 | -41.9% |
6 | ウボンラチャターニー | 1,062,987 | -40.7% |
7 | トラン | 488,338 | -28.1% |
8 | ピサヌローク | 373,236 | -46.8% |
9 | ナーンナコン | 312,574 | -18.2% |
10 | サコンナコン | 257,684 | -33.4% |
11 | ナコンパノム | 225,284 | -39.0% |
12 | ローイエット | 212,168 | -44.7% |
13 | ブリーラム | 180,986 | -49.1% |
14 | ルーイ | 158,227 | -40.0% |
15 | ナラティワート | 149,049 | -35.4% |
16 | ラムパーン | 140,139 | -44.4% |
17 | ラノーン | 107,034 | -47.8% |
18 | チュムポーン | 101,087 | -47.4% |
19 | メーソート | 77,503 | -60.7% |
20 | プレー | 34,947 | -50.1% |
21 | ホアヒン | 30,863 | -65.2% |
22 | メーホンソーン | 17,768 | -67.6% |
(出典: Department of Airports Thailand)
上記22空港のうち、国際線利用者があったのは5空港のみ(クラビー290,001人、スラーターニー36,738人、ホアヒン10,866人、ブリーラム10人、ウドンターニー6人)。また、2019年に利用のあったパーイ空港及びナコンラチャシーマー空港は昨年は旅客便は運航されず旅客はゼロでした。
地元メディアによると、タイでは新型コロナの感染再拡大によって地方空港のフライトは年明けから既に3割程度キャンセルされているとのことで、2021年も厳しいスタートとなっています。
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