タイ国鉄、JR北海道から譲渡される車両の改造案を公表

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タイ国鉄(State Railway of Thailand: SRT)は、JR北海道から気動車17両の譲渡を受け改造後に観光列車として使用することを明らかにしていますが、今回そのデザイン案の一部を公表しています。

タイ国鉄facebookページより
タイ国鉄facebookページより

設計はタイランドクリエイティブ&デザインセンター(Thailand Creative & Design Center: TCDC)の協力の下に行ったもので、観光列車のうち旧秦緬鉄道のナムトック線で使われるものなどを掲載。

それによると、「戦場にかける橋」のクウェー川鉄橋をモチーフにしたクウェー車両や、途中通過する大仏塔で知られる街ナコーンパトムをイメージしたパトム車両など、これまでのタイ国鉄の列車にはない可愛くカジュアルな内外装になるとのこと。



タイ国鉄facebookページより
タイ国鉄facebookページより

ただ、日本では中古列車を観光列車として活用することはごく一般的ですが、タイでは40年も前に造られた中古車両を導入することについては批判的な意見もあるようです。

Donated trains stir controversy | Bangkok Post

ここ数年、バンコク首都圏では相次いで新たな路線が開通しスタイリッシュな車両が次々と導入されていますし、タイ国鉄自身も数年前には長距離列車用に中国から新型車両を購入。また、今年開業したレッドラインでは日立製の新型車両を使っているなど、いまさらなぜ時代遅れの中古車両をと考える人が多いのかもしれません。

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デザイン案詳細については以下よりどうぞ。