タイ行き航空券、旅客需要増でLCCの運賃も高騰中

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日本とタイを結ぶ航空券価格が高騰しています。

フルサービスキャリア(タイ国際航空、JAL、ANA)については原油高などの影響を受け日タイ往復10万円以上というのが一般的になっていますが、燃油サーチャージ設定のないタイ・エアアジアXやZIPAIRなどの格安航空会社も10月以降は片道4~5万円というケースが珍しくなく、LCCの割安感が薄れてきている状況となっています。

エアアジア公式サイトより
エアアジア公式サイトより

現在、成田~バンコク線及び関西~バンコク線を運航中のタイ・エアアジアXの搭乗率は既に85~86%に達しているとのこと。冬スケジュールでは両路線共に増便し新千歳~バンコク線も再開しますが、10月11日から日本政府が水際措置を緩和することでさらに需要は高まり、今後搭乗率はいずれも90%以上になる見込みであるとしています。

Airlines eager to reopen Japan routes | Bangkok Post

実際、同社の10月~11月の成田発バンコク行き航空券価格をチェックしてみると片道4万円以上という日がほとんど。

タイ・エアアジアX、成田発バンコク行きの航空券価格
タイ・エアアジアX、成田発バンコク行きの航空券価格

同じ区間を運航しているJAL系のLCC、ZIPAIRについても状況は似たようなもので、やはり片道4万円前後の日が目立ちます。

ZIPAIRの成田発バンコク行きの航空券価格
ZIPAIR、成田発バンコク行きの航空券価格

タイではこれから乾期のハイシーズンを迎えるのに加え、日本の冬もタイ人旅行者にとっては最も魅力のある時期。当面需要は高止まりするでしょうから、LCCの航空券価格も「格安」からは程遠い状態が続きそうです。

エアアジア
ZIPAIR