シンガポールのチャンギ空港(Changi Airport)は、2025年~2030年における空港使用料の徴収金額を発表しています。
2024年11月現在、同空港を出発する乗客は空港使用料として65.2シンガポールドル(以下S$)を航空券購入時に払っています。内訳は旅客サービス・保安費がS$46.4、空港開発税がS$10.8、航空税がS$8.0。
現時点での為替レートで日本円にすると約7,500円。東南アジアで空港使用料の最も高い空港です。
2027年3月31日まではこの税額が維持されるものの、2027年4月1日からは以下のように毎年改定され値上げとなります。
出発客の空港使用料
2024年4月1日~2027年3月31日
旅客サービス・保安費: S$46.4
空港開発税: S$10.8
航空税: S$8.0
計S$65.2
2027年4月1日~2026年3月31日
旅客サービス・保安費: S$49.4
空港開発税: S$10.8
航空税: S$10.0
計S$70.2
2028年4月1日~2029年3月31日
旅客サービス・保安費: S$52.4
空港開発税: S$10.8
航空税: S$10.0
計S$73.2
2029年4月1日~2030年3月31日
旅客サービス・保安費: S$55.4
空港開発税: S$10.8
航空税: S$8.0
計S$76.2
2030年4月1日~
旅客サービス・保安費: S$58.4
空港開発税: S$10.8
航空税: S$8.0
計S$79.2
また、トランジット客(乗り継ぎ客)の空港使用料についても改定されることが決まり、現在はS$9(旅客サービス・保安費S$6、空港開発費S$3)ですが、2025年から毎年S$3またはS$1ずつ値上げされます。
トランジット客の空港使用料
2024年 S$9(旅客サービス・保安費S$6、空港開発費S$3)
2025年 S$12(S$9、S$3)
2026年 S$15(S$12、S$3)
2027年 S$18(S$15、S$3)
2028年 S$19(S$16、S$3)
2029年 S$20(S$17、S$3)
2030年 S$21(S$18、S$3)
同空港では既存ターミナルの改修・改善費として今後6年間で30億シンガポールドルを投資。手荷物処理、チェックイン、入国審査、ターミナル間のスカイトレイン接続などのサービスをさらに向上させるとしています。
なお、ターミナル5の建設も2025年上半期中に開始し、2030年代半ばには運用が始まる見込みです。空港使用料の詳細についてはチャンギ空港による以下のアナウンスよりどうぞ。