バンコクのスクンビット・ソイ2と聞いて何を思い浮かべますか?
隣のソイ4(ソイナナ)であればナナプラザなどバーが軒を連ねるナイトライフエリアとして有名ですが、その1本西側のソイ2はそれほど印象がないという方も多いのではないでしょうか。
JWマリオットやダブルツリーをはじめ中高級ホテルは点在しているものの、ソイ自体が袋小路ということもあって交通量は少なく落ち着いた雰囲気。こんなソイ2のどん詰まりにひっそりと建っているのがアトランタホテル(Atlanta Hotel Bangkok)です。
バンコク在住のドイツ人によって1952年に創業された老舗ホテルですが、外観は言われなければそれと気づかないような地味なもの。薄汚れお世辞にも綺麗とは言えません。

正面玄関の左右には刺激的な看板が掲げられ、宿泊する客たちは否が応でもこれらを目にしてから入館することになります。

“This is the place you are looking for – if you know it; If you don’t, you’ll never find it”
“SEX TOURISTS NOT WELCOME”
念入りに、タイ語や中国語でも「宿泊者以外は入館禁止」との注意書きがあります。

誰でも快く受け入れるわけではないという強いメッセージ。半世紀以上の歴史があるホテルですが、その存在がそれほど知られていない理由もここにあるのでしょう。
それを証明するように、現在でもホテル予約サイトなどでは一切取り扱いはなく、予約するためには公式サイトのメールフォームに希望日や宿泊予定者全員の氏名などを伝えて返信を待つ必要があります。
当然今回は予約済みで訪れていますが、思った以上に敷居の高い様子に若干尻込みしながらドアをそっと押し開けると、目の前にアールデコ様式の美しいロビーエリアが広がります。

宿泊料金は部屋タイプ・大きさによって異なり1泊900~2,500バーツ(約4,200円~11,600円)。支払いはタイバーツの現金のみ。クレジットカードなどは使用不可。

チェックイン時間は午後1時から。但し、部屋に空きがあれば最も早い時間では午前6時からアーリーチェックインが可能。追加料金は不要です。一方、チェックアウト時間は正午。レイトチェックアウトも空室状況により最大午後6時まで可能ですが、こちらは有料となっています。
エントランスのすぐ横には雰囲気の良いレストラン「AH!」が。

当然ここも宿泊者以外は原則利用不可。










このホテルの特徴の一つが看板犬や保護猫の存在。


猫たちにはドイツ語名やラーマキエンの登場人物名が付けられています。午後になるとロビーなどに姿を現すことがあるようですがこの日は世話係が不在で登場せず。


客室フロアは2階~5階。館内にエレベーターは無いためフロア間の移動手段は階段のみ。そのため、客室の割り当てには客の年齢・健康状態が考慮されます。若い客・健康に問題の客は必然的に上層階の部屋に。

部屋の中は至ってシンプルでテレビや冷蔵庫などは無し。エアコンは一部の部屋で完備。冷蔵が必要なものがあればレストランの冷蔵庫で保存して貰うことができるとのこと。



部屋の数少ない装備品の一つが前時代的なセーフティボックス。自前の南京錠をかけて使用(フロントでも購入可能)。ラップトップやタブレットなどのない頃はこの大きさで充分。

バスルームは狭いながらも清潔。お湯も出て湯量もまずまず。

プールはロビーエリアの奥にあり、そこまでの通路は緑に溢れています。

説明書きによるとバンコクのホテルでプールを完備したのはここが初めてだったとのこと。

このホテル、当然映画やドラマなどの撮影でもよく使われています。例として、以下のMVは全編ここが舞台。
不便なことも多いのですがバンコクでは唯一無二と言えるよう存在のレトロホテル。一度泊まってみれば貴重な経験になること請け合いです。
Youtubeに動画もアップしました。
Atlanta Hotel Bangkok
公式サイト: https://www.theatlantahotelbangkok.com/
住所: 78 Soi 2, Sukhumvit Road, Klong Toei, Kong Toei, Bangkok 10110 Thailand
電話: +66 2 2526069
