空港使用料の徴収方法で揉めるインドネシア

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現在、インドネシア主要空港の空港使用料(PSC)は各空港で直接支払う形になっています。

空港使用料領収書

唯一、ガルーダ・インドネシア航空国内線と傘下のLCCシティリンクについては、航空券発券時に航空券代金と合わせて事前に徴収(チケット切り込み)されているのですが(関連記事)、10月1日からはこれを止め、他の航空会社同様に再び空港で支払うようにするという話が出ています。

ジャカルタポスト(Jakarta Post)などの報道によると、空港運営会社とのシステムの違いから毎月かなりの徴収漏れが生じ、それをガルーダ側が被ることになっているのが方針変更の理由とのこと。

特に、国際線から国内線に乗り継ぐ乗客の未徴収が問題となっているようで、同社公式サイトでは既に以下のようなアナウンスも出しています。

一方で、空港運営会社(アンカサプラ1とアンカサプラ2)は各航空会社に対し、空港使用料を航空券代金に含めるよう以前から働きかけをしています。

子会社のシティリンクは10月以降も現在の方式を継続するようですし、チケット購入時の徴収を検討しているというエアアジアが今回のガルーダの動きを批判するなど、空港税の徴収方法を巡ってインドネシア航空業界が混乱している感じです。

近日中に空港運営会社、政府関連機関、各航空会社担当者らが集まって話し合いの場を設けるようですが、チェックイン時のPSC支払いがカタウンターでの待ち時間を長くしているのは明らかなので、利用者としてはできれば各社共通でチケット切り込み方式に統一して欲しいですね。

ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港のチェックインカウンター
ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港のチェックインカウンター