チャイナエアライン、受託手荷物が別料金となる格安航空券「エコ楽GO」を発売中

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ストライキも終結し、ようやく通常運航体制に戻りつつある台湾のチャイナエアライン(China Airlines)ですが、受託手荷物が別料金となる新しいタイプの航空券を発売しています。

http://www.ciletsgo.com/

「エコ楽GO」という名称で、これまで一番安いタイプの航空券だったエコノミースーパーセーバーよりもさらに低料金というのが特徴。1か月ほど前の5月25日より販売されていたようですが、対象となるのは7月9日以降に出発するフライトとなります。

この航空券の存在は航空業界専門の研究機関CAPAによるレポート記事を読んで知ったのですが、それによると現時点でこの「エコ楽GO」が予約できるのは、台北~成田線のみとのこと(片道・往復共に台北発限定)。ただ、今後は台北~関空線をはじめ、いくつかの路線にも導入を拡大していく計画のようです。

エコ楽GOとエコノミースーパーセーバーの比較。

通常エコノミークラスでは20kgまで可能な受託手荷物が0kgとなっているのが大きな違いで、さらに発券条件もより厳しく、払い戻し不可、マイル積算0、マイルを使ったアップグレードも不可となっています。

ただ、機内食や機内のエンタメなどについては通常のエコノミークラスと同じサービスが受けられるため、手荷物が少なく機内持ち込み荷物だけで済むよ、という方にはお得な航空券だと思います。

料金がどの程度違うのか、試しに台北→成田のフライトを検索してみると、

台北発成田行きの一番安いフライトはエコ楽GOが3,423台湾ドル、エコノミースーパーセーバーが4,323台湾ドルとなっていて、今回調べた日程ではエコ楽GOの方が900台湾ドル(約3,000円)安く設定されていました(選択する便、日時、予約時期などによってそれぞれ料金は異なります)。

受託手荷物がある場合、格安航空会社(LCC)ではオプションとして追加料金が必要となるのが一般的ですが、このシステムをレガシーキャリアが取り入れるというのは珍しいですね。

台北→成田が片道が約1万円ちょっとということで料金的にもLCC並み。行きはLCCで帰りはチャイナエアラインで、といった使い方もできそうです。