インドネシアのジャカルタ南東部にあるハリム・ペルダナクスマ空港が、来年から再び定期商業便の発着する空港として使われるようになるようです。
スカルノ・ハッタ国際空港が開港するまではジャカルタの空の玄関口だった同空港ですが、現在はインドネシア空軍が使用するほかは、プライベートジェットやメッカ巡礼の際などに一部のチャーター便が利用するに留まっています。
今回の動きは慢性的に混雑しているスカルノ・ハッタ国際空港の状況改善を狙ったもので、利用便は国内線に限定し、早ければ2014年1月から使用が開始されるとのこと。
(Photo by httsan)
現地のジャカルタポスト(Jakarta Post)などの報道によると、ガルーダインドネシア航空をはじめ、シティリンク、ライオンエア、インドネシア・エアアジア、スリヴィジャヤエアなどが就航に興味を示しているようで、今後の動きが注目されます。
スカルノ・ハッタ国際空港の昨年一年間の利用者数は約5,470万人で、現状3,200万程度という年間対応能力を大幅に超過している状態です。特に混雑する時間帯には、離着陸の待ち時間のため定時での運航が困難になるなど、同空港利用航空会社にとっても大きな問題となっています。
ハリム空港は3,000メートルの滑走路を備えてはいるものの、ターミナル施設は老朽化し、軍との共用飛行場のため利用時間の制限も設けられています。
そのため、このところのスカルノハッタの利用者数・利用便の伸びを考えると、今回の措置も一時的な解決方法にしかならないという意見も多いようですね。
今年7月、リバプールFCがアジアツアーの一環でジャカルタに来た際のハリム空港の様子(Photo by Naif Al’as)。