タイ国際航空、経営改善のため路線縮小や機材売却を進める計画

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台頭するLCCなどに押され収益が悪化しているタイ国際航空(Thai Airways International)ですが、昨日、タイ政府による支援が決定し経営破綻は免れることになりそうです。

タイ国際航空 エアバスA380型機
(Photo by Christian Junker – AHKGAP)

ただし、今回政府からは路線の縮小や機材の売却、また人員の削減など大掛かりな再建策が必要との勧告を受けています。

地元英字紙のバンコクポスト(Bangkok Post)などの報道によると、タイ国際航空社長の話として、現在同社が保有している全102機の内、22機を今年7月までに売却する計画を打ち出しているほか、不採算路線を中心に10%程度の路線を廃止することを検討しているとのこと。

タイ人に対する訪日ビザ免除措置やこのところの円安などもあって同社の日本路線は比較的好調のようですが、今年はタイ国際航空とも関係のあるノックスクートがバンコク~成田線やバンコク~関空線に参入することが予定されています。これら路線では多少なりとも搭乗率に影響が出てくるでしょうし、今後はあまり楽観できない気もしますね。