今回約2年ぶりにアンコール・ワットを訪れてみると、唯一の入口である西参道が修復工事のために通ることができなくなっていました。
その代わりに西参道から南へ50メートルほどの場所に仮設の浮き橋が設けられ、我々観光客はこれを渡って中央祠堂に入場することができます。
カンボジア政府観光局facebookページによると、この措置は5月27日から始めたとのこと。
渡る際に足元をよく見てみると、Candockというプラスチック製の素材を組み合わせて橋にしているのがわかります。
また、水面に浮いているだけなので、歩くたびに多少沈む感じも。
石と土で造られた遺跡の中にあってプラスチック製の橋というのは情景的には明らかにそぐわないですが、世界遺産になり、何万人もの旅行者が毎日参道を通っていたのですから、傷みが早くなることは容易に理解できます。
参道入口に立てられていた案内看板によると、この工事を担当しているのはアプサラ機構と日本の上智大学。完工は2020年を予定していて、それまでの約3年間はこの浮き橋が使われるようです。
アンコールワットを建設したスーリヤヴァルマン2世だって、まさか千年近くも経ってからこれだけの人が世界中から集まってくるなどとは思ってもいなかったでしょうね。