先日、バンコクのスクンビット・ソイ8に出来たホープランドホテル&レジデンスに泊まったので紹介します。
ホープランドは既に同じスクンビットのソイ24とソイ46/1でも系列ホテル・サービスアパートを展開していて、これがバンコク都内3軒目。既存店はいずれも日本人旅行者に人気ですがソイ8はどうなのか細かく見てきました。
予約はオープンしてすぐに割安の料金が出ていた時に行い、スーペリアルームが1泊朝食付き約5千円。今はもう少し高くなっていると思います。
ロケーション
立地はスクンビット通りからソイ8を300~400メートルほど入った右手。
このソイは袋小路のため、車の通りが非常に少なく歩きやすい点が気に入っています。また、ソイ内にはコンビニ(セブンイレブン)、レストラン、カフェ、バー、マッサージ、ランドリー、屋台、ATMなどが揃っているのも便利。
詳細: ホープランド ホテル & レジデンス スクンビット 8
住所: 34 Soi Sukhumvit 8, Sukhumvit Rd., Khlong Toei, Bangkok Thailand 10110
電話: +66 2 255 9555
最寄駅のBTSナナ駅までは徒歩7~8分。日中暑い中歩くとやや距離を感じるものの、ホテルから駅(ソイの入口)まではカートによる無料送迎サービスが24時間利用可能。特に不便はありませんでしたね。
8階建て全130室と比較的小規模なホテルのため建物自体はあまり目立ちません。ただ、ソイに入りしばらくすると大きな看板が目に付くため夜であっても見落とす心配はないです。
正面玄関を入るとすぐにロビーエリアとレセプション。元々完全にレジデンス・サービスアパート用として造られた建物なのでここはスペース的にかなり狭め。
チェックインの際にデポジットとして2,000バーツを預ける必要があります。しかもクレジットカードはダメで、現金のみ。受け取りの控えを渡され「チェックアウトの際にこれと引き換えに返金します」とのこと。他のホープランドと同様のシステムですが正直面倒くさいので改善して欲しいですね。
ロビーの一角にはリフレッシュメントコーナーが設けられていてコーヒー、紅茶、お菓子類が置いてあり自由に飲食可能。
客室
今回アサインされたのは3階の315号室。室内はかなりゆったりとしていて、表示では42平米。スイートのように完全に部屋が分かれているわけではないものの、入ってすぐがダイニングスペース、左手奥がベッドスペース、その間にソファという配置。
今年3月にオープンしたばかりなので隅々までピカピカ。ただ、こうして写真で見るとわかりにくいですが、実際には家具類のクオリティは低いです。
入ってすぐの右手にホテルとしては大きめの冷蔵庫が置いてあります。
無料の飲み物はこの水のほかはインスタントコーヒーだけ。しかもネスカフェ・レッドカップという安物。この他、戸棚には食器、電気ケトル、カトラリー類も。
今回は一番安いスーペリアの部屋を選択したせいもあり室内設備は思ったより充実していませんでした。デラックス以上であればこの他に洗濯乾燥機、キッチン、電子レンジなども付属するとのことで、より使い勝手が良いのではないでしょうか。
テレビと冷蔵庫はパナソニック製、エアコンはダイキン製とこの辺りは日本ブランドで統一。
鏡台やダイニングテーブルはあるものの、ワークデスク・ライティングデスクの類は無し。そのためパソコン作業はダイニングテーブルを使いました。
部屋の奥にあるベッドのマットレスはやや硬め。個人的には好みで寝やすかったです。
コンセントはベッドサイドをはじめ、鏡台、入口付近、部屋の奥、バスルーム入り口近く、バスルーム内と非常に数が多いです。これもコンドミニアムならではでしょう。また、全てがユニバーサルタイプなので日本のAタイプの機器類も変換アダプターなしで使用できます。
新しいホテルということもあるのか、インターネット接続環境は非常に快適。試しに速度を測ってみたところ、夜でも下り25Mpbs程度出ていました。
最近のバンコクのホテルとしては珍しく室内喫煙可能な部屋が用意されています。自分はタバコは吸わないので関係ありませんが、喫煙者にはこれは魅力では。ダイニングテーブルの上には灰皿が置いてありました。
周囲は一軒家も多い環境で、緑が溢れています。そのせいか、夜になるとトッケイ(大型ヤモリ)が「トッケイ、トッケイ」と大きな声で鳴いていました。
バスルーム
バスルームは狭く、しかもシャワーだけ。部屋のスペースを削ってバスルームをもう少し広くした方がいいように感じました。元々がコンドミニアムとして造られたのでバスタブはそれほど需要が無かったのかもしれないですね。
シャワーは手持ち式とレインシャワーの2タイプ。エグゼクティブルーム以上のカテゴリーであればバスタブも付くようです。
バスアメニティ類はボディソープ、シャンプー、歯ブラシ、石鹸、シャワーキャップのみ。ホテル名の表記も無く、安宿によく置いてあるようなノンブランドの物を使っているのはちょっと残念。
朝食
朝食は1階フロント横のスペースで。提供時間は午前6時~午前10時。
味・品数共にごく普通。特筆すべき点は無し。オムレツを作ってもらおうと思いスタッフにオーダーしたら「そういうサービスはありません」とのこと。卵料理は目玉焼きがあるだけでした。
日本だとビジネスホテルなどでも朝食にこだわっているホテルってよく見かけるのですが、バンコクでは3~4つ星程度のホテルだとまずないですね。
タイの街中には安くておいしいレストラン・食堂はたくさんあるのに、ことホテルの朝食に限ると満足するような物を提供してくれるところは非常に少ないというのが個人的な印象です。
館内の様子
エレベーターはキーをかざさないとフロアボタンを押せないようになっているためセキュリティ的にも安心。
フィットネス・サウナは8階に。機器類は最低限必要なものは揃っています。
その上の屋上部分がルーフトッププール。こちらも小さめですが雰囲気まずまず、日当たり良好。
プールの周りは屋上庭園風の造りになっていました。
1階のエレベーターホールには郵便受けも。
総評
これまでの2軒はいずれも日本人旅行者が多いというのが特徴でしたが、このホテルも既に多くの日本人が泊まっていましたね。皆さん情報が早い。口コミも結構集まっていますがおおむね好評のようです。
系列ホテルのように日本人スタッフは今回見かけませんでした。ただ、もしかしたら自分が会っていないだけでいたのかもしれません。
予約サイトで検索すると宿泊日によっては各部屋の料金差が大きくないケースもあるため、そういう時にはなるべく設備の充実した上のカテゴリーの部屋を取ることをおすすめしたいです。
ホテル最寄りのコンビニはセブンイレブンで、歩いて1~2分。
全体的に大きな不満はなかったものの、レセプションのスタッフがどことなくビジネスライク、部屋にティッシュペーパーやメモ用紙が置いていないなど、細かな点ではいくつか気になる点も。
個人的にはこのエリアであれば隣のソイにあるダイナスティ・グランデの方が好みですが、今回泊まったホープランドホテル&レジデンスも十分及第点と言えるホテルでした。
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