バンコク・スクンビットで肉骨茶(バクテー)

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マレーシアやシンガポールでは非常にポピュラーな料理、肉骨茶(バクテー)。

骨付きの豚肉やその内臓などを煮込んだ熱々のスープをご飯と一緒に食べるもので、かの地におけるローカルフードの代表格です。

麺料理と同様に、これも中華系移民が東南アジアで広めた料理の一つなのですが、同じく華人人口の多いはずのタイでは存在感は薄く、プーケットなど南部の一部エリアを除くと肉骨茶を出す店は限られています。

個人的にマレーシアやシンガポールを訪れた際にはしょっちゅう食べているものの、これまでタイでは記憶に残っている限り2年前にバンコク・ヤワラーの義肉骨茶(イー・バクテー)というお店で食べたのが最初で最後。

タイで豚肉や内臓を煮込んだスープ料理が人気が無いかというとそんなことはなく、代表的なものにガオラオ(เกาเหลา)というのがあって、ご飯を一緒に注文して掻き込みながら食べるという食事スタイルは肉骨茶とよく似ています。

肉骨茶のスープは大別すると、醤油ベースにスパイスを使ったタイプと味付けは胡椒とニンニク程度であっさりとしたタイプの2つがありますが、ガオラオはより前者に近いです。とにかくタイ全土で食べられているポピュラーな料理のため、これが普及した代わりにタイでは肉骨茶は日の目を見なかったのでは、と勝手に思っています。

そういった状況の、いわば肉骨茶不毛の地バンコクに今回新たに専門店がオープンしたという情報が。しかも場所は宿泊先からも近いスクンビット・ソイ49。これは行くしかないでしょう、ということで早速足を運んでみました。

スクンビット通りからソイ49を入るとすぐ左手に見えてきます。店名はハウス・オブ・バクテー(House of Bak Kut Teh)。

ハウス・オブ・バクテー
ハウス・オブ・バクテー

facebookページ: https://www.facebook.com/house.bakkutteh/

営業時間は午前11時半〜深夜0時。今回訪れたのは午後11時近く。夜食です。

メニュー
メニュー

とりあえず基本であるポークリブだけのシンプルな肉骨茶を注文。120バーツ。あともちろんご飯も。

ここはオーナーがシンガポール人ということで、スープはシンガポールで一般的な胡椒の効いた色の薄いタイプでした。

バクテー

ついでに油條(タイ語ではパートンコー)もオーダー。これをちょっとずつスープに浸しながら食べるのが現地流。

メニュー

これだけだと物足りないという場合には、肉や内臓(胃袋、レバー、ホルモンなど)などを各種100バーツで追加することも可能です。

油條はさすがに量が多くちょっと残しましたが、あとは完食。食後には、タイの中華系食堂では定番の飲み物、菊花茶(ナーム・ゲックフアイ)を。これで後味もすっきり。

菊花茶
バクテーもゲックホワイも、どちらも福建語由来の言葉

ちょうど居合わせた中国系タイ人グループの一人が帰りしなに友人に向かって「コ・オーケー・ナ」(まあ、美味しかったよね)と言っているのが聞こえたのですが、個人的にもほぼ同じ感想。料金的にはやや高く、特筆するほど味がいいいというわけでもないものの、十分及第点というところでした。

いずれにしてもバンコクでは貴重なバクテー専門店。スクンビット周辺で肉骨茶を食べたいと思ったときには訪れてみて下さい。