タイを訪れる日本人は何日間滞在し、旅行中にどの程度の費用を使っているのか、という調査結果をタイ観光・スポーツ省が公表しているので細かく見ていこうと思います。
昨年1年間にタイを訪問した日本人旅行者は約141万人。そのうちグループツアー客は20万5千人で残りは個人旅行者。この数字には観光客だけでなく、出張や国際会議など仕事で来た人も含まれています。
まず、それぞれの平均滞在日数と1日当たりの平均消費額は以下の通り。
平均滞在日数
個人旅行客: 8.37日
ツアー客: 5.88日
全体: 8.01日
1日当たりの平均消費額
個人旅行客: 5199.02バーツ
ツアー客: 6683.71バーツ
全体: 5356.39バーツ
日本人旅行者全体で見ると、1回の旅行でタイには8日間滞在し、1日平均約1万6千円を使っている計算になります(昨年は今よりも円高バーツ安基調だったため1バーツ3円として換算)。
ツアーで訪れる人は滞在日数は短いものの、1日当たりに使う金額は個人旅行者に比べると多く、滞在期間中の総額で考えると両者共に12万円~13万円(タイまでの航空券代金は含まず)と大差はありませんでした。
では、主にどういったものに支出しているのか内訳を示したのが下記の表です(1日当たり、単位はバーツ)。
種別 | 個人 | ツアー |
---|---|---|
ショッピング | 841 | 1,364 |
エンタメ | 603 | 813 |
観光 | 118 | 424 |
宿泊費 | 1,771 | 1,952 |
飲食費 | 1,099 | 1,156 |
現地移動費 | 495 | 532 |
医療・薬代 | 12 | 27 |
雑費 | 56 | 160 |
(出典: Ministry of Tourism & Sports)
食費は1日当たり約1,000バーツ、ホテルなどの宿泊費は2,000バーツ弱というのがおおよその平均。買い物や観光で使うお金については、ツアー客と個人客とでかなり差があることもわかりました。
個人的にも、バンコクでは2千バーツ前後のホテルが一番充実していてコストパフォーマンスが高いのではないかと感じています。例として、以下のような大手ホテルサイトでは予算に応じて検索条件を細かく絞ることができるため宿泊先選びの際には重宝します。
現在(2017年11月時点)は円安バーツ高傾向にあるため、昨年と同等レベルで旅行をするとなると、1日当たり1万8千円~2万円かかってしまいます。
ということで、タイ旅行の予算としては多少余裕を持って「滞在日数×2万円」と考えておけば、平均レベル以上の旅行ができることになります。5日間のタイ旅行であれば10万円、1週間であれば14万円ということですね。
もちろん、高級ホテルに宿泊したり毎日のように夜遊びしたりすればこれでは全然足らなくなりますし、また一方で、1泊千円以下のゲストハウスに泊まり食事は屋台中心で、というバックパッカー旅であればこの数分の1の予算で十分ということも言えます。
このように旅行者のスタイルに合わせ幅広い楽しみ方ができるというのもタイの大きな魅力の一つですよね。