シンガポール政府とチャンギ空港を運営・管理するチャンギエアポートグループは、2018年7月1日より空港使用料(空港税)を改定することを発表しています。
現在、同空港の空港使用料は旅客サービス・保安費などを含め合計で34シンガポールドル(以下S$)ですが、政府は7月1日より新たに空港開発費(Airport Development Levy)として10.8S$の徴収を開始。さらに同日より旅客サービス・保安費も2.5S$値上げされ、合計で47.3S$が必要になります。
Revision of aeronautical fees at Changi Airport | Changi Airport Group
これは現在のレートで日本円に換算すると約3,800円。利用者にとってはかなり大きな負担ですね。一方、トランジット(乗り継ぎ)客の空港使用料もこれまでの6S$から9S$に値上げされるとのこと。
シンガポール・チャンギ空港の空港使用料
6月30日まで | 7月1日以降 | |
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出発客 | 34S$ | 47.3S$ |
乗り継ぎ客 | 6S$ | 9S$ |
(※新料金は2018年7月1日~2019年3月31日まで適用)
これに加えて、旅客サービス・保安費については2024年まで毎年4月に2.5S$ずつ値上げすることも発表。最終的に、2024年4月以降にチャンギ空港を出発する乗客には総額62.3S$(約5,000円)が徴収されることになります。
通常、空港使用料は航空券購入時に切り込みという形で支払っているため、以前ほどその額を意識することがなくなりましたが、今回の決定は結構大きなインパクトがありますね。
建設中のターミナル5は年間旅客対応能力7千万人という世界最大級のターミナルになる予定。当然莫大な費用が掛かることは理解できるものの、利用者側としては簡単には受け入れられないでしょう。これまで世界トップの評価を誇ってきたチャンギ空港ですが、このアナウンスを受け批判的な意見も相次いでいるようです。