タイのカシコン銀行(Kasikorn Bank)が外国人旅行者向けに『PAY&TOUR』というプリペイドカードを発行しています。VISAが使える店舗ならどこでも使用でき、タッチ決済にも対応。
さらに、このカードを『TAGTHAi』というアプリに紐付けることでタイのQRコード決済(PromptPay)も利用できるようになります。
旅行者のためのPAY&TOUR プリペイドカードとEウォレット | カシコン銀行
今回バンコクを訪れた際、実際にカードを作り使ってみたのでその様子を紹介します(2025年4月下旬時点での情報)。
カード作成にはカシコン銀行の外貨両替所でプリペイドカードの申し込み→外貨をバーツに両替→カードへ入金(チャージ)という変則的な手続きが必要。正直この点は不便ですね。
バンコクのスワンナプーム空港に到着後、まずは地下1階のエアポートリンク駅近くにある同行の両替所に向かいました。

カードを作りたいと伝えると「このブースでは取り扱っていないので駅とターミナルとの間にあるブースに行って下さい」との返答。

スワンナプーム空港ではエアポートリンク駅の両替所以外はレートが悪いためバンコク市内に入ってからやることにしようかとも思ったのですが、少額だけ両替して作ってみることにします。
関連記事:スワンナプーム空港の両替事情
スタッフにパスポートを渡して個人情報などの登録作業やTAGTHAiアプリとの紐付けをやってもらいます。所要時間10分ほどで簡単にカードを手にすることができました。
これからカードを作ろうと思っている方は事前にTAGTHAiアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。これによって現地での登録時間が多少短縮できます。
TAGTHAi公式サイト: https://www.tagthai.com/

有効期限は1年間ということでしたが、今回私のケースでは2025年4月下旬にカードを発行、2026年7月まで使用可能となっていました。

その後、タイ滞在中に色々な店舗でQRコード決済をしてみた結果、全ての店で問題なく支払いをすることができました。
事前の情報では、使えない店が多い、QRコードを読み込んだ際に金額が表示される店でないとダメなどの報告もありましたが、私が使った限りではそのようなことは全くありませんでした。

バンコクでは現金払い不可の店がたまにありますが、そういった場所でもクレジットカードを使うことなくQRコードで支払いができます。


またある時は、個人経営の食堂で1,000バーツ紙幣で払おうと思ったらお釣りがないとの返事。「スキャン(QRコード決済の意味)でもいいわよ」と言われ、カードを持っていて良かったということもありました。
このプリペイドカードはタッチ決済機能を搭載しているので対応している交通機関も利用可能。使用履歴もTAGTHAiで確認できるため便利です(交通機関の履歴は1日分をまとめて表示)。

PayPayなど日本のコード決済に慣れている方であれば違和感なく使えるのではないでしょうか。
ただ、一つ気になったのは日本に比べて読み込みが遅い点。これは使う側の環境にもよるでしょうから一概には言えませんが、コードを読み込み後にクルクル回って支払い画面がなかなか表示されないというケースが何度かありました。
実際にQRコード決済をした様子。
タイでもQRコード決済はかなり一般的になっています。年に何度かタイを訪れるような旅行者であればPAY&TOURカードを作っておいて損はないと感じました。