ベトナム航空のエアバスA350 ハノイ―ホーチミン(VN239便)搭乗記

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先日、ハノイからホーチミンまでベトナム航空(Vietnam Airlines)のVN239便を利用したので紹介します。

旅行情報サイトのトラベラー(Traveller)の記事によると、このハノイ~ホーチミン線というのは世界全体でも7番目に提供座席数の多い路線とのこと。東南アジア内ではジャカルタ~スラバヤ線を抑えてトップです。

Travaller: World’s busiest air routes: The busiest route in the world will surprise you

現在、ベトナム航空に加え、ベトジェットエアとジェットスター・パシフィック航空というLCC2社も就航中。ベトナム航空とベトジェットは1日20便以上、ジェットスター・パシフィックも1日10便以上を運航しているため、テト(旧正月)などのピーク時期以外であれば直前予約でも比較的安く航空券を入手できます。

今回自分は搭乗の1か月程前に公式サイト経由でチケットを購入。料金は諸費用込みで約6,800円でした。

この時に予約していたのはハノイ発午後2時30分のVN243便。ただ、出発の2週間ほど前になってベトナム航空からメールが送られてきて、当該便が欠航になったため午後3時発のVN247便に振り替えたとの連絡が。

ホーチミンに着いてからの予定が詰まっていたためこれでは都合が悪く、その日のうちにコールセンターに電話し、出発時間のより早いVN239便に変更してもらい事なきを得ました。

ベトナム航空の国内線、特にこのハノイ~ホーチミン間は本数が多い代わりにフライトキャンセルも頻繁にあるらしいので(実際、コールセンターの対応も非常に手慣れたものでした)、出発前のメールのチェックはお忘れなく。

VN239便はハノイ発が午後2時、ホーチミン着は午後4時10分というフライトスケジュール。当日、ノイバイ空港には午後0時半過ぎに到着。

ノイバイ国際空港

2014年末に国際線専用のターミナル2がオープンして以降、それまでのターミナルが国内線専用になりターミナル1と呼ばれています。

チェックインカウンター

ターミナル1内はホールA、B,Eという3つのエリアに区分されていて、ベトナム航空のカウンターはAとB。この時はウェブチェックインをし忘れていたのですが、チェックインカウンターに着いてみるとガラガラで搭乗手続きはものの数分で完了。

時間は余っていましたが特にやることも無いのですぐに保安検査場へ。セキュリティチェックは厳密でベルトや靴も個別にチェックされます。

搭乗口
この日の搭乗口は8番

今回の機材はエアバスのA350-900。一方で、ベトナム航空はボーイング787-9も保有していて、やはり国際線やハノイ~ホーチミン線に投入中。4階まで行って滑走路をぼけっと眺めていると、ちょうどそのボーイング787がやってきました。

ベトナム航空のボーイング787ドリームライナー
ベトナム航空のボーイング787ドリームライナー

この4階は一応レストランフロアになってはいますがバーガーキングなどのファストフード数店舗とベトナム航空のラウンジがある程度。

エアサイドのレストランフロア

かつて、ハノイ乗り継ぎの深夜便で日本に帰る際にはよく利用したマッサージ店は既に潰れていましたね。

そんなことをしているうちに搭乗開始のアナウンス。

搭乗開始

予定よりやや遅れ、時計を見ると時刻は午後1時30分。

搭乗ゲートから階段で一旦地上に降り、そこからはランプバスで向かいます。どこまで行くのかなと思ったら、国際線ターミナル前まで移動してきました。

バスで移動

バスは停止したものの乗客を受け入れるための準備が済んでいなかったようで、そのまま車内でしばらく待たされます。5分ほどしてようやく飛行機へ。

ベトナム航空のエアバスA350型機

前方・後方の両ドアから搭乗可能。自分はほぼ真ん中の21列目で、どっちにしようか迷って前方へ。

前方のドアから搭乗

ベトナム航空のエアバスA350は、ビジネス29席、デラックス(プレミアエコノミー)45席、エコノミー231席の全305席。

機内の様子

エコノミークラスのシートは3-3-3というコンフィギュレーションです。

エコノミークラスの席

ビジネスクラスの方は確認できなかったものの、エコノミーは見渡す限り満席でした。まあ、この後の便をキャンセルしたのだから乗客が多いのも当然でしょう。

機内の様子

シートピッチは32インチという情報でしたが思ったよりも狭いかなという印象。ただ、今回座った窓際の席でもシート幅には余裕がありますね。

座席間隔は思ったよりも狭い

シートベルトサインなどはデジタル表示になっています。

デジタル表示のサイン類

定刻より10分遅れで出発。ハノイらしく離陸時の天候はどんよりとした曇空。

機内誌やエチケット袋など
機内誌やエチケット袋など

機内誌をぱらぱらとめくっていると、エアバスA350-900とボーイング787-9を詳しく比較した特集が掲載されていました。

エアバスA350-900とボーイング787-9の比較

エアバスとボーイングが誇るこの最新鋭機を両方運用しているのは、現時点ではベトナム航空、カタール航空、エチオピア航空、LATAMの計4社のみだそうです。

機内から撮影した景色

ウィングレットもA350の特徴のひとつ。水平飛行後、ドリンクサービスに続いて簡単な機内食も配られました。

機内食
小さなバインミーとお菓子

パーソナルモニターの機内エンターテインメントはなぜか作動できず。

パーソナルモニター

隣のベトナム人に尋ねると、国内線ではこれが普通のことだとか。2時間近い飛行時間があるんだから、使わせてくれてもいいのに。

フライト中は天候も安定して機内も非常に静か。午後3時40分過ぎに降下を始め、ほぼ定刻通りにホーチミンのタンソンニャット空港に無事到着しました。

タンソンニャット空港に到着

既に午後4時を過ぎていますが、南国らしい強い日差しが照り付けていて、外はまだまだ暑そう。

ベトナム航空の客室乗務員
ベトナム航空の客室乗務員

タンソンニャット空港に駐機中のエアバスA350

こちらもターミナルまではバスで移動。

ベトナム航空は2017年3月26日の夏季スケジュールからハノイ~羽田線にこのA350を導入することを明らかにしています。同社の日本路線に限定すれば、ホーチミン~関空線に次いで2路線目ということになりますね。

なおタンソンニャット空港の国内線では、荷物に付いているタグと控えが一致しているかのチェックを出口で行なっているため、バゲージタグの控えは無くさないように注意が必要です。

タンソンニャット空港国内線の到着フロア
タンソンニャット空港国内線の到着フロア