海外旅行の際に空港を利用すると必要になってくるのが空港税(空港使用料)。
現在は航空券購入時に合わせて支払う(切り込み)ことが一般的なため、以前のようにその金額を意識することは少なくなりましたが、東南アジアの主要空港ではどこが高くてどこが安いのか気になったので調べてみました。

なお、日本の主要空港と同様に東南アジアでも旅客保安サービス料の類を設定している空港が多く、ここではこれら諸税を含めた総額で比較してみようと思います。
ちなみに日本の主要空港の場合は以下の通り。消費税の改定に伴い2019年10月1日以降は多少値上がりします。
成田第1ターミナル 2,610円(10月以降は2,660円)
成田第2ターミナル 2,610円(10月以降は2,660円)
成田第3ターミナル 1,540円(10月以降は1,570円)
関西第1ターミナル 3,040円(10月以降は3,100円)
関西第2ターミナル 1,540円(10月以降は1,570円)
中部第1ターミナル 2,570円(9月以降は2,910円、10月以降は2,970円)
中部第2ターミナル 1,620円(9月20日供用開始、10月以降は1,650円)
※中部は9月1日より旅客保安サービス料(340円、10月以降350円)を設定。
東南アジア主要空港の国際線の空港税は以下の通りです(2019年8月29日時点)。
タイ
スワンナプーム空港(バンコク)
空港使用料 700バーツ
事前旅客情報システム費 35バーツ
国際線利用税 15バーツ
計 750バーツ(約2,600円)
ドンムアン空港(バンコク)
空港使用料 700バーツ
事前旅客情報システム費 35バーツ
国際線利用税 15バーツ
計 750バーツ(約2,600円)
※プーケット空港、チェンマイ空港なども同額。
ベトナム
ノイバイ国際空港(ハノイ)
空港使用料 25ドル
旅客サービス保安料 2ドル
計 27ドル(約2,900円)
タンソンニャット国際空港(ホーチミン)
空港使用料 20ドル
旅客サービス保安料 2ドル
計 22ドル(約2,300円)
ダナン国際空港
空港使用料 20ドル
旅客サービス保安料 2ドル
計 22ドル(約2,300円)
シンガポール
チャンギ空港
空港使用料 32.90シンガポールドル
航空税 6.1シンガポールドル
空港開発費 10.8シンガポールドル
計 49.8シンガポールドル(約3,800円)
※チャンギ空港は2024年まで毎年4月1日に空港使用料を2.5シンガポールドルずつ値上げし、現在の32.90シンガポールドルから最終的には45.40シンガポールドルになることが既に決まっています。
List of Fees and Charges Applicable in Changi Airport
マレーシア
クアラルンプール国際空港
空港使用料 73リンギット
Regulatory Service Charge 1リンギット
計 74リンギット(約1,900円)
コタキナバル国際空港
空港使用料 73リンギット
Regulatory Service Charge 1リンギット
計 74リンギット(約1,900円)
※アセアン域内へのフライトの場合、空港使用料は35リンギット。
フィリピン
ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)
空港使用料 550ペソ
計 550ペソ(約1,100円)
マクタン・セブ国際空港(セブ)
空港使用料 850ペソ
計 850ペソ(約1,700円)
※セブは空港カウンターで直接支払うシステム。
インドネシア
スカルノ・ハッタ国際空港ターミナル2(ジャカルタ)
空港使用料 150,000ルピア
計 150,000ルピア(約1,100円)
スカルノ・ハッタ国際空港ターミナル3(ジャカルタ)
空港使用料 230,000ルピア
計 230,000ルピア(約1,700円)
ングラ・ライ国際空港(バリ島)
空港使用料 225,000ルピア
計 225,000ルピア(約1,700円)
カンボジア
プノンペン国際空港
空港使用料 25ドル
民間空港税 5ドル
計 30ドル(約3,200円)
シェムリアップ国際空港
空港使用料 25ドル
民間空港税 5ドル
計 30ドル(約3,200円)
ミャンマー
ヤンゴン国際空港
空港使用料 20ドル
事前旅客情報システム費 3.25ドル
計 23.25ドル(約2,500円)
マンダレー国際空港
空港使用料 20ドル
事前旅客情報システム費 3.25ドル
計 23.25ドル(約2,500円)
ラオス
ワッタイ国際空港(ビエンチャン)
空港使用料 15ドル
計 15ドル(約1,600円)
ルアンパバーン国際空港
空港使用料 15ドル
計 15ドル(約1,600円)
日本円に換算して高い順に並べると以下のような結果に。
空港名 | 料金(円) |
---|---|
チャンギ(シンガポール) | 3,800円 |
プノンペン | 3,200円 |
シェムリアップ | 3,200円 |
ノイバイ(ハノイ) | 2,900円 |
スワンナプーム(バンコク) | 2,600円 |
ドンムアン(バンコク) | 2,600円 |
プーケット | 2,600円 |
チェンマイ | 2,600円 |
ヤンゴン | 2,500円 |
マンダレー | 2,500円 |
タンソンニャット(ホーチミン) | 2,300円 |
ダナン | 2,300円 |
クアラルンプール | 1,900円 |
コタキナバル | 1,900円 |
マクタン・セブ | 1,700円 |
スカルノ・ハッタT3 | 1,700円 |
ングラ・ライ(バリ島) | 1,700円 |
ワッタイ(ビエンチャン) | 1,600円 |
ルアンパバーン | 1,600円 |
ニノイ・アキノ(マニラ) | 1,100円 |
スカルノ・ハッタT2 | 1,100円 |
(※2019年8月末時点における国際線の空港税総額。為替の変動により金額・順位は上下)
こう見てみるとシンガポールのチャンギ空港が一番高いというのは予想通りですが、カンボジアやミャンマーの空港は施設・規模の割にかなり割高に感じますね。
反対に安いのはインドネシアとフィリピンの空港で、東南アジアの主要空港の中ではニノイ・アキノ空港とスカルノ・ハッタ空港ターミナル2が最も安いということがわかりました。