タイの主要空港を管理・運営するタイ空港公社(Airport of Thailand)が2019年の旅客数統計を公表しています。

それによると、バンコクではスワンナプーム空港が約6,540万人、ドンムアン空港は4,130万人となりどちらも2018年の数値を上回り過去最高を記録。両空港合計では約1億670万人の利用者がありました。
現在同公社が運営している空港はスワンナプーム、ドンムアン、チェンマイ、プーケット、ハジャイ、チェンラーイ(メーファールアン)の計6か所。それぞれの実績は以下の通りです。
タイ主要6空港の旅客数(2019年)
空港 | 旅客数 | 前年比 |
---|---|---|
スワンナプーム | 65,424,564 | +3.2% |
ドンムアン | 41,312,443 | +1.4% |
チェンマイ | 11,335,293 | +3.1% |
チェンライ | 2,928,884 | +2.2% |
プーケット | 18,111,087 | -0.6% |
ハジャイ | 3,896,938 | -8.4% |
(出典: Airports of Thailand)
バーツ高や米中間の経済摩擦などの影響か、各空港共に伸び率は前年を下回り全体に低調。特にプーケット・ハジャイの南部2空港は2018年比でマイナスを記録。プーケット空港は2017年から2018年にかけて8%以上の大幅な伸びを記録したのとは対照的な結果となりました。
一方、格安航空会社を利用する旅行者の割合は依然増加していて、国際線では約37%、国内線では約71%がLCCの乗客という結果に。各空港の全旅客に対するLCC旅客数及びシェアは以下の通りです。
タイ主要6空港のLCC旅客数(2019年)
空港 | LCC旅客数 | LCCシェア |
---|---|---|
スワンナプーム | 9,422,100 | 14.4% |
ドンムアン | 41,042,190 | 99.3% |
チェンマイ | 7,705,098 | 68.0% |
チェンライ | 2,245,120 | 76.7% |
プーケット | 9,050,041 | 50.0% |
ハジャイ | 3,239,185 | 83.1% |
(出典: Airports of Thailand)
旅客数で世界最大のLCC空港であるドンムアン空港が99%以上というのは当然ですが、スワンナプーム空港も14%以上と思ったよりも高いですね。
両空港を合わせたLCCシェアは国際線が約35%、国内線は約72%。バンコク便を利用する旅行者のうち国際線では3分の1以上が、国内線では3分の2以上がLCC利用者ということになります。